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焚き火は火をつけること自体よりも燃料になる木の枝の集め方のほうが大事。トレイル脇の低い木が多く生えている場所の木は火がつきにくい。背の高い木が多く生えている森の中に燃えやすい木が豊富にある。これは日当たりのよい場所の木は生き生きとして水分を多く含んでいるため。1日中日が当たらない高い木の根元にある木や枝はしっかり枯れていて火がつきやすい。植生をみてそういう場所でかつ木が豊富にある場所で焚き火をする。燃料となる木が少ない場所で焚き火を作ってしまうと燃料を集めるのに時間がかかるし、燃料を追加するときにいい状態になっている火の前から離れてしまうためもったいない。

最初に着火する時には細い枝の束を2つ折りにして折った断面のほうに火を点ける。折った断面のほうが表面がぎざぎざしているため火がつきやすい。私の場合はこの束を2つ用意し、マッチで着火剤に火をつけ燃えている着火剤に両手に1つずつ持った細い枝の束をかざして火をつけた。着火剤を使わない場合は片手にライター、片手に細い枝の束を持つ。枝を折った断面にライターで火をつける。櫛田さんの実演はライターでやってくれたが私が持っていったライターは火の大きさを最大にしても炎が小さく直接木の枝に火をつけることはできなかった。ライターで直接火をつけれるようにしたい場合は炎の大きさが十分か確認しておく必要がある。

基本的には焚き火で服を乾かすという作戦は安易に取るべきではない。濡れた(湿った)ものはそんなに簡単には乾かない。シュラフで休むときにシュラフの中にソックスやシューズ、グローブを入れるが、乾かすというよりは凍らせないため、温かくしておいて行動開始時に履いた時の不快感、冷えで体温を持っていかれるのを防ぐため程度。もし時間を十分に取っても乾かしたい場合は、長い木の枝を3本組み合わせて三角錐を作り(先端をロープで縛る)火の真上に乾かしたいものを置いて乾かす。今回レース中に乾かそうとしたときは火の周りに並べてしまったため温まった程度で乾かすまで至らなかった。しかも早く乾くように火に近ずけすぎて焦げたり、溶けたりした。

自然に雪がついたり、汗(蒸気)が染みて凍りついたものを中途半端に焚き火に当てるとさらに状況は悪くなる。表面だけ凍っているものを一度溶かすことにより水分が奥まで染みて再度凍ると芯からカチカチに硬くなってしまう。そうなっても無理やり履けば体温で柔らかくなってくるが、最初の氷の塊を履いているかのような感覚はダメージが大きい。
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自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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