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ランニングカメラをしに九十九里浜へ行く。連絡をいただいたのは数日前で急な出動になったが、自分が優勝したこともあるレースの撮影に行くというのはおもしろい。自宅を5時30分ごろ出発し、本須賀海水浴場に行く途中のコンビニで朝ご飯を食べてから7時20分ごろ現地到着。 会場ですぐにNHK千葉の方と一緒にランニングカメラをする田中さんと会うことができ軽く今日の段取りを聞く。私の役割は駅伝の部で優勝を目指している大学の陸上競技サークルのチームを追うこと。特に1走目の選手をクローズアップしているそうで、スタート直後から砂浜のコースを1周してくるまでが勝負になる。

レーススタート前にNHKの人がスタート前に何人かインタビューを撮りたいということで呼ばれた。ディレクターが女性選手に声をかけたところ、その人はインタビューは別にかまわないが雑誌のモデルをしていてメディアに出ているのであまりよくないかもと言われたので、近くにいた大川さんにインタビューすることにした。大川さんと康子さんのインタビューを撮ってからスタートラインへ。

スタートは固定カメラが撮るため私はスタートから100mほど先で選手を待ち構える。レースは駅伝、10km、20km、40kmの4部門が一斉スタートのため狙っているチームをうまく見つけられるか少し心配。スタート後に見失ってしまうとけっこうきつい。カメラをズームしてスタートラインをうかがうと最前列にターゲットがいるのを確認できた。

スタートしてからターゲットはすぐに先頭集団に出てきて4番手くらい。並走しながら撮影する。かなりペースが速く強風の向かい風なので並走がきつい。前からの映像を少し撮ろうと力を入れるが前に出ることができない。横からと後ろからの映像のみでついていけなくなり後退する。走って行く選手達を撮りながらスロージョグでそのままコースを進む。コースは10km1周で、1周あたり2回の折り返しがあるため、あと2回は1走の選手を撮影するチャンスがある。

ゆっくり走っていると向こうから折り返してきた先頭の選手がやってきた。1位はターゲットではなく軽く撮影してスルー。2位、3位集団でターゲットがやってきた。ここでは少しペースが落ち着いていて少しの間前を走って撮影することができた。さらにもう一度折り返して中継エリアに向かうところで撮影しようと少しペースは落としたが、そのままコースを戻っていく。

撮影を終えてからスタート地点に戻る。メインの撮影はこれでOKだが次は適当に休みを取りながらレース全体の撮影へ。海岸ではサーフィンしていたり乗馬がおこなわれたりしていて、さわやかな風景である。しかし風があまりにも強く全力で動いていないと寒いので上着を着た。例年の浜マラソンに比べると気温は楽だが強風がはんぱない。

駅伝が4走に入ったところで状況を確認するとターゲットのチームは2位だが秒単位の差だということだった。そこでコース上に出て2か所で並走し順位が決まるところを狙うことにする。1回目の遭遇ではターゲットのチームが1位に追いつき並走状態。その後の折り返し後、フィニッシュまでもう1kmもないというところでも並走のまま。スタート会場の固定カメラの望遠が届かないくらいの位置まで並走して見送る。どちらかというと意図的に見送ったというよりはついていけなかったのだが・・・。

立ち止まってズームで撮影し追いかけているとターゲットのチームが遅れていって2位でフィニッシュするのが見えた。残念だがよくがんばったなと思った。その後も2時間くらいふらふらとコース上で撮影して会場に戻りNHKの人にデータの入ったSDカードを渡して任務完了。

この前買ったガンマイクで声が良く撮れるようになった反面、風の音も良く入るのでマイクの風防を買わないといけないなと思っていたところに今回の強風の中での撮影だったため音がどう撮れたかやや心配で、また課題を残してしまったかも。なかなか今回は完璧というところに行き着かない。砂と海沿いということで塩がカメラに良くないと思って密封はしていないもののジップロックをかぶせて撮影したのは正解だった。

このレースはサハラマラソンの事務局である国境なきランナーズ(フリーマン)が運営していることもあり砂漠マラソン経験者が多くスタッフに起用されていた。知っている顔も多く楽しかった。

大会公式ページ
http://runners-wb.org/race/race15.htm
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(末尾に撮影した映像へのリンク集あり)

■4/25(木)打ち合わせとロケハン

10時30分にメディア関係者の宿舎である富士見園(河口湖)に到着。全体打ち合わせがおこなわれる。
カメラの行動は車1台にドライバー・ディレクター・定点カメラ・ランニングカメラの4人で1チームが基本の形。定点カメラはエイドでの撮影をおこないランニングカメラはそのエイド近くのコースに入って選手と一緒に走る。私が配置されたチームは基本の4人に加えてナビとライブカメラの小野さんで6人チーム。

15時ごろ宿を出発し、遅い昼食にほうとうを食べてからUTMFの中で最も標高の高い四辻へロケハンに行く。富士山スカイラインから太郎坊へ上がる道路がまだ冬季閉鎖のフェンスで通行止めになっていたため、太郎坊まで2kmほど激登りの道路を走り、太郎坊からは砂地で四辻まで走って行くことにする。
太郎坊の上の砂走りは富士登山駅伝で毎年走っているため(その区間ではなくても毎年行っている))雰囲気はわかっているのだが四辻には行ったことがない。幕岩・双子山と表示のある登山道を登っていくと途中で道を間違えていることに気がついた。砂地を登っていけばいいはずなのに森林の中のトレイルに入って行く。今日の目的を関係なしにすればきれいなトレイルで走り(歩き)やすく楽しい道。間違えているけれど、幕岩のあたりから四辻へ登れるはずなのでそのまま突き進む。

18時ごろようやく四辻へ到着。風が冷たく気温は5度程度だが、それ以上に寒く感じる。明日選手が登って来る方向、富士山山頂が見える方向を確認してからレースのコースに沿って太郎坊へ下山。夜景がとてもきれいだった。明日はSTYの選手が通過するころは富士山をバックに選手が走り、UTMFの上位が通過する時間帯は御殿場の夜景に向かって駆け下る映像が撮れるはずだ。

21時から宿舎で最後の打ち合わせ。なんだかさらっと終わったけれど(細かい指示は特にない)素人の自分は不安だらけ。最終的には現場判断だとプロデューサーに確認する。あとは開き直って自分に考えられる範囲でベストを尽くすしかない。

■4/26(金)STYトップ選手の撮影

10時に宿舎を出発しSTYのスタート地点富士山こどもの国に向かう。STYはUTMFと同時開催で(UTMFの中の1種目)、UTMFが富士山1周161kmに対し、富士山半周84kmである。12時少し過ぎにSTYスタート地点に到着。STYのレースは13時にスタートし、こどもの国の中をぐるっと3kmほど回ってから外に出て行く(UTMFのスタートは河口湖で15時)。私の担当はスタートからこどもの国を出て行くまで。ロバを見れる場所があるのでロバとランナーを撮影できるポイントを押さえておいてくれと指示をもらったので園内の下見に出かける。選手がどこを走ってくるのかよくわからなかったが誘導テープがついている道とロバが放牧されている場所を確認。

録画を開始した状態でスタート会場に入る。適当に歩き回っているだけで何人もの友人に出会いちょっとしたコメントをもらいながら歩き回った。カメラマン自身もランナーだとこういうときに被写体のほうから声かけてくれたり、気軽に話しできるので得かもしれない。スタートが近くなりスタートゲートの目の前に移動。スタートの瞬間ピストルを鳴らすところを撮っておいてと指示をもらったので、本当に選手が整列している目の前まで行きカメラを構える。スタートと同時に跳ねられるのではないか?と思うくらい。実は指示を勘違いしていてスタートの瞬間を撮ると理解していたのだが、ピストルを鳴らすところ「スターターのおじさんを撮れ」という意味だったらしい。

選手を見送った後、急いでロバが放牧されているあたりへ。下見のときにここを選手が走ってくるのかな?と思った誘導テープのところに来たが、完全に舗装路なので「もしかしたら駐車場からスタート会場への誘導かもしれない」と思い周辺を探すと芝生のトレイルにテープがついているのを見つけた。ロバのポイントだと選手が遠くから近づいてくるのが見えないため坂を下って見通せる場所まで行く。しばらくすると先頭の選手がやってきた。後続がまったく見えないくらいのぶっちぎりで1人だけ。陸上競技のトラックを走っているような勢いなので慌てて坂を駆け上がってロバポイントへ移動。ロバと先頭の選手を撮り少し先頭の選手を追走する。

続いて第2集団を撮影して見送り第3集団と一緒に走り出す。第3集団を少しずつ抜かしながら撮り第2集団に追いつく感じで。撮影していると「カメラマンがんばれ!」と応援されるのが楽しい。予定のこどもの国出口まで追うと「こっち、こっち」と車両担当の人に呼ばれる。次の撮影ポイントに移動する車の出発時刻の目安を1時15分としていたが、ちょうどその時間になっていた。もう15分も経ったのかというくらいあっという間。ところがライブカメラの小野さんがこない。先頭の予想以上の速さにびびって次の撮影ポイントへの先回りが間に合うかどうか気持ちがあせる。しばらくして小野さん到着(遅刻)。急いで車に乗って太郎坊へ向かう。

水が塚にエイドの定点カメラを下ろし、私(ランニングカメラ)とライブカメラは太郎坊へ。太郎坊のエイドはまだトップ選手がこないため準備中で静か。ボランティアに友人の姿も見つけたためエイドの様子を軽く撮影してから登山開始する。ここでの撮影ポイントはコース最高標高地点の四辻。太郎坊から砂地を標高差400mほど登る。ここは富士山に最も近づくポイントでもありランナーと富士山をセットで映像に納めたい。残念ながら富士山の姿は見えていない。一番の急斜面の下で別グループのカメラマン(写真)が撮影の準備をしていたので「映像カメラはこの斜面には入らずに上で撮影していたほうがいいですね?」と会話して登っていく。小野さんと2人で四辻まで登りきるとすでに水が塚方面から登って来るトップ選手が見えている。

背負ってきたザックを放り出しすぐに撮影の準備をして撮影開始。砂走りの急斜面のすぐ上まで撮影し、すぐに四辻に登り返す。四辻の分岐に立っているスタッフが見えたところですでに2位の選手が上がってきている。四辻に一歩届かず2位の選手の撮影開始。再び砂走りの急斜面まで全力走。見送ってからまた四辻に向かって登り返す。ここからは3位以降の選手もやってくるが、次は女子トップを撮影するためすれ違いざまに撮るだけにして四辻へ急ぐ。今度は四辻が見える前に女子トップが来た。すぐさま撮影開始。女子トップくらいのスピードになると少し余裕があり撮影する方向を変えたりいろいろ動き回れる。最後に四辻に荷物の回収に行きザックを背負って撮影しながら下山。太郎坊から次の撮影ポイントへ向かう。

山中湖までの移動中、車で今後の作戦を話し合う。当初の予定では山中湖に定点カメラを下ろし、私を石割山の登山口に下ろし、ライブカメラを鉄砲木の頭へ送るというものだった。選手がやってくる順番は、鉄砲木の頭→山中湖→石割山の順番だが、山中湖通過後に定点カメラを車で二十曲峠に送らなければならず、そのためには鉄砲木の頭を早く撤収することが重要である。そのため鉄砲木の頭にライブカメラを届けたら車はそこで待機して先頭通過後にライブカメラをすぐに回収したい。ところがトップの通過がスケジュールよりもかなり早くなっていて、この車の運用では鉄砲木の頭が間に合わなくなる可能性が出てきた。一度は私を石割山の登山口へ送る時間を節約し私は山中湖から走って石割山へ行く(トップから逃げ切って先に着く必要がある)という計画にしたが、それでも鉄砲木の頭が間に合わない雰囲気。そこで現場判断で鉄砲木の頭を捨てて、私とライブカメラは石割山で撮影するということにした。鉄砲木の頭で撮影したかったのは富士山の展望がよいという点なので石割山で代替にできるのではないかという判断。

トップは予想タイムを20分上回るペースで須走エイドを通過したらしい。プロデューサーから私は石割山の山頂の少し下の石割神社でトップを待ち構え山頂まで追走撮影するように指示があった。追走だと着いて行けたとしても富士山バックにランナーという映像は撮れない可能性が高いため(前に回り込む必要がある)ライブカメラに先に山頂に行ってもらいその映像を撮ってもらえるようにお願いした。ライブカメラの映像はリアルタイムで河口湖の会場やWEBに配信されるが録画もされている。ただライブカメラは通信機を背負っていて機動力が落ちるため、登りでトップに張り付いたりするのは、私(ランニングカメラ)の役割である。

石割神社ではスタッフが選手を迎えるためにかがり火をつけていた。そろそろトップが来るはずですよとスタッフと話をしていると山中湖からトップがペースダウンして1~3位が一緒に山中湖を出発したと連絡があった。これだともうしばらくこないので緊張感も解けてのんびりと待つ。日没を迎えて暗くなり始めた頃ようやくトップがやってきた。1~3位までほぼ一緒と聞いていたがスタート直後から先頭に立った選手が1人で後続は見えない。石割神社と選手の姿を撮って追走開始。ここから山頂までは短い距離ながら急傾斜で一部手を使ってよじ登らなければいけない場所がある。山頂ではライブカメラが待っているので登りをある程度撮れれば遅れてしまっても問題はないのだができれば山頂後の下りも撮影したいため力一杯着いていく。トップ選手はかなり消耗しているようでもだえ苦しんでいるのにじりじりと離されていく。どうにかカメラに姿を捕らえたまま山頂へ。

山頂通過時に少し距離を開けられたが下りで一気に加速して後ろへ着く。登りに比べると下りは無理なく着いて行ける感じ。二十曲峠までの下りの後半は樹林帯なので前半の見晴らしのいい部分だけ撮影して見送る。続いて2位の選手を撮影するため山頂へ向かって登り始める。少し登ると2位の選手が下ってきて後ろにライブカメラの小野さんが着いている。そのため2位の撮影はおこなわずに山頂へ戻り3位の選手を待つことにした。3位まではそれほど差がないはずなので、3位が来るまでに自分が山頂に戻れるかわからなかったが夕景の富士山・山中湖とセットで撮影したいため急いで登る。山頂で3位の選手にばったり出会いすぐに撮影開始。二十曲峠まで3位の撮影をしながら一気に下る。1位の選手の下りよりも速くここまで50km近く走ってきたとは思えないような勢い。後半の樹林帯は暗くなっていてヘッドライトを点ける時間もなかったので、なんとかくっついているという余裕のない走りになった。

二十曲峠で定点カメラと合流。3位の選手がエイドを出るときにディレクターから「登り得意?少し追える?」と言われたので「行ってきます」と追いかける。3位の選手はザックのベルトを片方外してヘッドライトを取り出しながら歩いているのについて行くのがきつい。ヘッドライトの装着が終わって加速しはじめたところで追いかけるのをあきらめる。最近きちんと練習していないとはいえ上位選手の足下にも及ばない自分に少々がっかりする。エイドに戻ってから車に乗り込み今度は富士小学校のエイドへ移動。任務の合間に車移動が入り休めるとはいえ太郎坊・石割山での全力撮影の繰り返しで疲労がたまってきていた。脂汗をかいて気持ちが悪い・・・。今後のレース追いかけ方について話し合い。1位の選手は登りも苦しんでいたし、下りは明らかに2位・3位の選手のほうが勢いがあったので杓子山で順位が入れ替わるかもしれないと報告する。

フィニッシュ前最後のエイドとなる富士小学校に定点カメラとライブカメラを下ろし、私は霜山の登り口の団地に車で送ってもらいそこから登山になる。石割山で上位陣に登りで少しの間しか張り付けなかったため、なるべく上の方のトレイルまで登っていかにもトレイルという映像を撮りたいところ。ここで作戦会議。1~3位が接近していていつ順位が入れ替わるかわからないので私は富士小学校からトップと一緒にロードを走りトレイルまで追走してくれとの指示。この作戦だと最悪の場合、ロードで順位の入れ替わりはなく、さらにもし私がロードでちぎられるとトレイルの映像も撮れないという危険がある。ディレクターに「私がロードでちぎられる可能性って考えています?」と聞くと「考えていない」ときっぱり言われた(笑)仕方ない気合いで何とかします。

しかしさらに本部のプロデューサーから連絡が入り「ロードでの順位の入れ替わりはなさそうだから、エイドから追跡ではなく車で団地へ。その代わり1位か2位に張り付いて霜山を登り切ってくれ」と新たな指令。団地から霜山までは標高差600m程度あり、そこを先頭に張り付いたまま登り切るというのはかなりの重労働(先ほどのロード追跡よりもさらに大変・・・)。「そういう任務のためのランニングカメラなのだから!」と開き直る。やってやる!その代わりSTYのトップ集団を見送った後、深夜の太郎坊でUTMFの撮影は別のカメラマンが行くことになり、私はこれが今日の最終任務で後はお休みらしい。それも少し残念だが。

車で団地に送ってもらう・・・しかし車が道に迷った!ドライバーに道を知らないか聞かれるが移動中は撮影に出る準備をしているので現在地すらわからない。迷走しているうちにUTMFのスタッフを見つけたので聞きに行く・・・するとトップ選手が走って通り過ぎてしまった!去年UTMFに出場し逆回りではあるが、なんとなく見覚えのある場所だったので、ザックとビデオカメラをつかんで飛び出し先頭を追いかける。1位の選手の背中は見えない。この状況ってもしかして最悪じゃねえ?全力で走り団地の前に出ると1位の選手が見えた。トレイルに入るところで「カメラマンです。後ろについて撮影します」と声をかけて背後に張り付く。1位の選手もぎりぎりの状態で2位から逃げているのだから、何も言わずに背後に気配が現れたら心臓が縮むだろう。トレイルの登りに入ると地味に辛い。1位の選手は歩きと、傾斜が緩くなると少しの走りを交える感じだが走りの部分で離される。この選手は石割山の登りで悶絶していたのに、さらに20kmも山岳を走ってなおこの勢いか・・・。少しの間撮影して着いて行けず見送る。

この後、すぐに2位が来ているはず。任務としては2位に張り付いて霜山まで登り切らなければいけない。もし2位が1位に追いつくようなことがあれば逆転の瞬間を撮影することが求められる。もしそういう展開になれば、先ほどちぎられた1位に追いつかなければいけないという絶望的な状況である。今できることは2位に追いつかれる前に少しでも上に登り並走区間を短くすること。単独で登っていくとだんだん足が良く動くようになってきた。さっき1位に付けなかったのはロード全力走の影響もあったのかも。途中に大会スタッフがいて猛烈に応援されるが(2位が来たと思われている)「カメラマンでーす!」と大声で伝えると「えっ!下から来たんですか?今1位通過したばかりですよ」と言う。ここから傾斜がきつくなり当初1位を待ち構えようと目論んでいた景色の開けている送電線の鉄塔に出る。それにしても2位が来ないな・・・。

あまり上まで登ってしまうと森林で視界が狭くなって映像的におもしろくない気がするので、下界の夜景が見えるこの場所で2位の選手を待つことにした。さすがにここから霜山の区間で1位に追いつくことはないだろうな。しばらくすると2位がやってきた。「カメラマンです」と声をかけて後ろに着かせてもらう。一応何者か言わないと暗闇で待ち構えていた人が着いて来たら怖いだろう(笑)霜山への中腹は見晴らしのいいところもあるし、木々の間から下界の明かりが見えるところもあって、夜景と選手をセットで撮影できる。でも肉眼だからいいのであって、画面で見たら大して見栄えはしないかもしれないな。2位の選手には撮影しながら普通に着いていくことができた。1位の選手に比べると勢いを感じない。しかし前を追って追い込んでいる感じでもなくリラックスしている。何か話しかけて声を撮れないかなと思っていると、「私、普段は自衛隊なんです」と選手のほうから雑談を始めてくれた。レースとはあまり関係ないかもしれない雑談を少し交わした後は粛々と足を進めて霜山のトレイルからロードに出たところへ到着。「がんばって!」と声をかけて見送り任務終了。

ここには小さなエイドが設置されていて「何か飲みますか?」と言われ暖かい飲み物をいただいた(何をもらったか忘れたけど暖かかったはず)。ここには私(と撮影したメモリーカード)を回収するバイク便が待っていた。バイクに乗る前に本部のプロデューサーに電話をして任務完了と状況を伝える。すると「バイクでレースのコースを走り1位の選手の前に下ろしてもらって1位の選手と2位の選手に並走してインタビューしてください」との指示。そしてバイクの後ろにしがみつき出発。バイクはロードとその後の林道の下りをがんがん飛ばす(怖い!)。かなりの距離を飛ばして1位の選手を抜かし、さらに十分な距離を走ってからバイクから下りる。1位の選手を待ち構え並走し話しかけてみると快くインタビューに応じてくれた(内容は秘密です)。

林道が終わりロードに出たところで撮影終了。次は2位の選手のインタビューを撮るため林道を登る。途中でバイクがゆっくり下りて来たのでロードに出るところで待っていてくれるようにお願いする。
ヘアピンカーブを曲がると突然2位の選手と出会い慌てて撮影開始。思ったより速い!?こちらも「インタビューしていいですか?」と聞くと笑顔で応じてくれた(内容は秘密です)。バイクが待っているところまで一緒に走り見送って録画停止する・・・と録画開始された?なんと録画ボタンがきちんと押せてなく今のインタビュー撮れていなかった。本部のプロデューサーに報告すると「ではバイクで河口湖大橋まで行って、そこからフィニッシュまでの間でもう一度インタビューしてください」との指示。
バイクで河口湖大橋へ移動する。フィニッシュ会場の対岸、河口湖大橋の入口で待っていると1位の選手がフィニッシュした会場の騒ぎが聞こえてきた。

それから数分経って2位の選手が姿を見せる。「しつこくてすみません」と声をかけて並走する。正直にさっきのインタビューが撮れていなかったことを伝え1つだけ質問させてもらう(内容は秘密です)。それからなんとなくカメラを回しっぱなしで並走していると、2位の選手から名前を聞かれたので名前を伝え「砂漠マラソンしています」と言うと「あっ!DVD見ました。感動しました!」とのこと。「あんなことしたら死んでしまいます。そうかどうりで強いわけだ」と納得している。こちらのほうがランニングカメラやってうんざりするほど力の差を見せつけられているんですが・・・。それから富士登山駅伝の話をしながらフィニッシュへ・・・(全部撮影できているけど最後の雑談はもはや世間話レベル)。これにてランニングカメラ第一部完!

無性にラーメンが食べたかったので、同じ車で動いていたプロフェッショナルな先輩方に「ラーメン食べに行きたいです!」と主張してバーミヤンへ。とんこつラーメン大盛り!途中まで一緒に動いていたライブカメラの小野さんはUTMFの後半を撮りに飛ばされているけど、私は朝からまた動くということで宿(富士見園)に帰って就寝。

■4/27(土)UTMFトップ選手の撮影

6時に宿のロビーに集合してUTMFの最後のセクションを撮影するために富士小学校の先の団地へ車で送ってもらう。レースの先頭集団は1位:原選手、2位:ジュリアン、3位:セバスチャンで数分差とのこと。霜山まで撮影しながら登ってくれという指示なので、団地のすぐ上で待つのではなく中腹まで一気に登って待ち構えることにした。とはいえいつ現れてもおかしくなさそうなので(情報はメールで流れてくるがリアルタイム性は保証されない)、後ろを気にしながら先を急ぐ。中盤の急斜面を登り、昨日STY2位の選手を待ち構えた送電線の鉄塔のところで待つことにした。富士山もよく見えるし朝の日差しで緑がきれい。

待っている間STYの最後尾のほうの選手が通過していく。「もうすぐUTMFの先頭が来ますか?」とか「あっ砂漠マラソンの人だ」とか話しかけられながら待つ。しばらくしてトップが富士小学校を通過と連絡があったので、まだしばらく来ないとザックを下ろしお菓子を食べながら待つ。そんなことをしている間にSTYの最後尾とスイーパーが通過。スイーパーをしていたJSBM渡部さんに声をかけられたが一瞬どころか思い切りわからなかった。帽子かぶると印象だいぶ違いますよ(言い訳)。

(書いている時間あまりないので、ここから省略していきます)

1位原選手来る。前を走りながら撮影。コメントは撮れなかった。後は追走で撮ろうと思ったら「もうカメラはいいでしょ」と撮影拒否される。自分がその立場でもそう思うと思うので理解(実際アタカマ砂漠では撮影される側で、1度撮影外れてもらい、1度コメント拒否した)。ただ自分から察して引いていては仕事にならないので明確に拒否されるまでは行かなければいけないのが難しいところ。10分も差がないくらいで、2位ジュリアン、3位セバスチャンが一緒に来る。原選手に比べるとリラックスしているがさすがにここまで150kmほど走ってきているので楽々後ろについて撮影できる。ペースも原選手と同じくらいか。この先ロードに出るので、ほぼ原選手優勝で決まりかなと思う。

霜山まで2人と一緒に走り、待機していたバイクで河口湖へ。ここで仕事は終わり。フィニッシュ地点に行きトップ選手達のフィニッシュを見る。観客の後ろから背伸びして写真を撮っていたが、オフィシャルとプレスのIDカードを持っているので柵の中に入れるということに後から気がついた(まあ中に入るなら撮影なり仕事っぽいことをするべきだろうけど)。お昼には何もやることがなくなった。今夜はUTMFの後方の選手を追いかけるということで富士見園の部屋でごろごろしている。昨晩徹夜で動いていたカメラマンが多く入れ替わり睡眠を取りに来ている。

■4/28(日)UTMF後方選手の撮影

22時に車で山中湖きららのエイドに出発。ここでは何人かの友人ランナーに会うことができた。実は番組で追跡する対象のランナーもお友達で、そのため私が今夜の追跡担当になったというのもある。23時過ぎに追跡対象の通称momokoさん到着。エイドの様子を見て23時45分ごろ山中湖きらら出発。ここからの山越え、夜越えは最も辛い時間帯だと思うが、辛そうではあったが足取りもしっかりしているし長く停止することもなくすごいなあと撮影しながら見守った。

朝6時ごろ富士小学校到着。ここで私の仕事は終わり。7時30分の関門閉鎖を見届けてから。車で富士見園に送ってもらう。睡眠を取って起きると12時だった。表彰式を見に行こうかと車で宿を出たが渋滞で動かないのであきらめて宿へ戻りライブカメラの映像で表彰式・閉会式を見た。素晴らしい表彰式・閉会式で実際にその場にいたらとても感動的なものだっただろう。大会を運営している人たちもこの瞬間のためにがんばってきたんだろうな。夕方、河口湖の会場前にある映像チームの本部に行くと中心になって動いているプロデューサーの人たちは取りまとめに大忙し。末端のカメラマンは暇というかできることがないので、自分の撮影した映像など情報出しをしっかりして流れ解散した。

こんな感じで初めてのランニングカメラ業務は終了しました。無事に終了したかどうかはDVD化されたときに自分の撮影したものがどれだけ使われているかに尽きるでしょうか。UTMF後半のmomokoさんの追跡撮影は「特報首都圏」という番組で放送がありましたが私の撮影した映像はあまり入っていないような。杓子下り始めの明け方富士山のほぼ静止画ともしかしたらナイトショット(グリーンな映像)で撮影された登りは私の場所?少しでも役に立っていないと来年呼んでもらえないぞー。

★大会期間中に速報でアップされたYouTubeの映像(記載している時間は私が撮影したものが使われている時間帯)

■STYスタート
1分10秒から15秒。

■STY四辻
1分20秒から1分50秒まで

■STY石割山
42秒まで

■UTMF霜山
35秒まで


    

18時に朝霧高原の某所で鏑木さんと待ち合わせ。今日の天子山地の夜間試走を撮影するためランニングカメラマンとして派遣されてきた。全行程ついていけるわけがないので、事前のメールで私が先に最初の雪見岳に登って待機し標高を上げた先から撮影に入ることも提案していたが、天候も悪くそのときにならないとどこまで行くか確定できないので一緒にスタートすることになった。最初の登りを撮影しながらついていくのと、少しだけ下りも撮れればと思っていたため、雪見岳への登りの途中にある少しの下りのところで一度止まって私が前に出ることにした。下りで撮影している目の前を走り抜けたらフリーにして追走できるところまで追いかけて私は終了・下山する。鏑木さんはトップ想定タイムに近いペースで行きトップ目線でコースをチェックするのが目的なので邪魔をしてはいけない。

朝霧高原の国道にあった温度表示は2度で雨が降っている。山を登ったら雪になると思う。ウェアは下記のようにした。

(上)ロングスリーブ(finetrackメッシュ)
   薄手ロングスリーブ(finetrackドラウトエア)
       レインウェア(monbelストームクルーザー)

(下)ロングタイツ(C3 fit)
   レインウェア(monbelストームクルーザー)

車で登り口まで送ってもらいスタートする。雪見岳に続く尾根を登る。雨で濡れて急斜面はつるつる一歩一歩踏みしめて登っていく。急斜面過ぎてふくらはぎからアキレス腱にかけて強い負荷がかかる。踏み跡がはっきりあって大会コースの目印がついているから道に見えているけど、そうでなかったら単なる崖だと思う。ときどきずるっと滑ると急斜面で地面が目の前にあるためすぐに手をついてしまい泥だらけになる。

想像以上の暑さを感じ鏑木さんが水が足りなそうだというので、雪見岳折り返し予定の私の水を鏑木さんに補充。気温は氷点下だと思われるが、急斜面を登っていると体が発熱してどんどん汗が吹き出してくる。雪見岳への中腹あたりで鏑木さんのライトが完全に視界から消える。これで私のミッションは完了。でもこういう天気で稜線がどういう状況になっているか見ておきたい。遊びに来ているわけではないので本当は下山するべきだろうけど、雪見岳までは行くつもりと宣言して入ってきたし、鏑木さんが天子ヶ岳を下りる前に下界に戻れればいいよね。

鏑木さんを撮影しているときはかなり体がきつかったが、自分のペースになるとふわっと体が軽くなり楽に登っていく。やがて雪見岳山頂に到着(標高1605m)。山頂の直前くらいから地面は雪で白くなったが真っ白という程ではなく寒いとも感じない。もちろん力一杯登ってきたからで平坦や下り、またはこの先の稜線にいたら相当寒さを感じるのだろうけど。下りはUTMFのコースを逆走するようになるため、下から登ってくる想定で設置されたコースのマーキングが見えにくいかと思っていたが、とてもわかりやすく下山することができた。

トップ選手には5~10分程度しか追走できそうにないという現実は残念なことだが、少なくとも5分は撮影できるということでもありランニングカメラマンという役割は必要なんだということを実感することができた。

車でピックアップしてもらい鏑木さんが下りてくる天子ヶ岳登山口へ行く。カメラだけ持って登山口へ入りコースを逆走。しばらく走ると下りてくる気配がしたためカメラを構えて撮影開始。緩やかな下りだが石がごろごろと転がっていて足場が悪い。鏑木さんも細かくステップを踏んで、これはいい下り映像になりそう。ビデオカメラの液晶画面をチラ見しながら走っていると石につまずき転倒。前方に飛んで行ったカメラをすぐに拾い上げ、足を止めた鏑木さんに「大丈夫です」と言って走り始める。22時ごろフィニッシュして手を見ると皮膚がめくれて痛々しいことになっていた。(転倒したときの映像は転倒した音がしているのにカメラは少しの間鏑木さんを捕らえている。手を離れて飛んでいる状態?)

鏑木さんと試走以外でもいろいろお話することもでき、会話した内容をネットに書いたりはしないけど、1つだけどうしても・・・。しきりに「天子山地走るよりも、車を運転して帰るほうが大変」と言っていましたが、それは間違えていると思います(笑)

※今回撮影した映像はネットにアップしません。納品物です。


某所から某任務のお手伝い2回目。お手伝いと行っても走るだけなので楽しく遊ぶだけだ。しかも前回は秘密ということだったので誰にも言わずに行ったら知り合いだらけだったのだが、今回も同じような感じになるだろう。今回は先日購入したビデオカメラ(CX720V)のデビュー戦。今までの一眼レフを使った撮影からどのくらい映像が向上するか楽しみである。

集合場所の河口湖、道の駅かつやままではカーナビによると1時間50分ほど。しかし自宅出発が7時を過ぎ、首都高に乗るなり渋滞。これでは集合時間9時45分に間に合わないと焦る。首都高を抜けてからは順調で9時35分に到着。急いでおにぎり2つを食べてスタートラインへ(レースではないです)。 最初は先頭集団に入る。前のほうから撮影しながら少しずつ後ろに下がっていく感じで。今日の撮影テーマは選手の顔がわかるように斜め前からの撮影を増やすことと会話をすること。しかし先頭集団はさすがに速くやっぱりついていくだけで精一杯だった。

一握りの屈強ランナー以外はわりとゆっくり走る人たち。少し後ろのほうを撮影してから先頭はともかく第二集団くらいには追いつこうと足和田山への登りを飛ばすが背中すら見えず、やっぱり後ろの集団と一緒に動いて撮影機会を多くすることにした。短パンさんをはじめとするツイッターでおなじみの方々なのでグループ名は「短パン学園」で決まり。

足和田山から鳴沢へ下り、そこからロードで精進湖、樹海を抜けて本栖湖。選手を前から撮ったり、会話したり、景色と組み合わせたり、いろいろな撮り方をした。当日に向けて撮り方のパターンなどメモにまとめておくと、その場で慌てたり忘れたりすることがなくていいかもしれない(素人なので)。パターンを書いておいた上でその場の景色や状況に合わせてパターンを選ぶようにできれば。

今日はスタートしたときは日が当たって気持ちよく走れそうな天気で、足和田山の登りではかなり汗をかいたが精進湖から樹海に入ったあたりから冷え込んで来て最後は手がかじかむほどだった。晴れている日中で風に吹かれているわけでもないのにこの状況では本番(4/26~)はしっかり防寒しないとやばいぞ。

終わってからはみんなと温泉・食事には行かず真っ直ぐ帰る。前回は少しゆっくりしたら渋滞がひどく帰りが遅くなってしまい1日つぶれてしまったので、その教訓を生かし。帰宅後は映像班リーダーに撮影のアドバイスをもらうために今日撮影した動画を大雑把に編集して送る。

指摘内容や今後の課題は下記の通り。
(1)高速走行時に縦揺れはカメラが吸収しているのに横の揺れが大きい。走り方を工夫する。
(2)インタビューしながら走るときは音声をきれいに撮るためにカメラを近づけるのが正解。画像を撮るのは難しくなるが練習してできるようにするしかない。
(3)成功率を上げる。たくさん撮ったなかのよいところ一部分をまとめたが、ここぞという場面では一発で成功しなければいけない。




ビデオカメラを買ってきた。撮影班初参加なので自分のカメラがなければ当日は借りれそうだったのだが、練習にも使いたいしいい仕事ができればまた次の機会にも呼んでもらえるかもしれないので、チャンスを生かすための大切な投資とも言える。

SONYの一世代前の上位機
種のCX720Vか現行機種のCX630Vかで迷ったが、撮影素子の大きいCX720Vにした。ちょっとした便利機能の進歩よりも映像は撮影素子のサイズでかなりの部分が決まる。前の機種で普通には出回っている数は少ないので、価格.comの最安値の店で買おうと思っていたが、念のため近所の電機店に行ってみたら展示品処分で価格.comの最安値よりも1万円安く売ってた!ということで即買い67800円(現行機種のワンランク下と同じくらいの値段)。ハードな環境で使うので5年保証も付けておいた。

このカメラで4月末のあのレースを公式映像チームの一員として追う!2年前アタカマ・クロッシングで自分が撮影されていて、カメラマンとして来ていたコマケンさんに「僕もそういうのやりたいな」と言っていたのだが、今度はコマケンさんや田中正人さんと一緒のチームでカメラマンデビューするという幸運に恵まれた。道具はよいものを用意できたのであとは初心者な自分のスキルをどこまで上げれるか。練習あるのみ!(そしていつか海外レースの撮影に行きたい)

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プロフィール
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かばっち
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system engineer
自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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