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私も出場した2016年5月にナミビアでおこなわれた砂漠レース(サハラレース・ナミビア)のテレビ放送がありました。そこに出場したメンバーの何人かが砂漠マラソンの魅力を伝えるwebサイトを作成しているので紹介しておきます。

THE 砂漠ランナーズ
テレビ放送には出てきていない人たちのチャレンジの様子もおもしろいです。テレビに出てきた若岡さんも執筆者に名を連ねているのでテレビで語りきれなかったところを知れておもしろいと思います。まだ順次書かれている状態なので一気には読めませんが。

あと私のwebサイトでナミビアのこと細かく書いているのでよかったらご覧ください。
それからテレビも再放送が1/21(土)にあります。
テレビに私もチラチラ映り込んでいましたが、ロングステージのところで「いいの(1位)、トミー(2位)に続いてやってきたのは・・・」で「えっ?おれ?」と思ったら「トーマス、若岡・・・」と来てずっこけました(笑)ロングステージで3位でぶっちぎって彼らに僅差まで迫ったことをお伝えしておきます。ちゃんとがんばっていましたよー(総合5位)

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サハラレース(ナミビア)のWeb版レポートをアップしました。4/29のサンドウィッチハーバーが最高だった。画像クリックで大きな画像を見れるのでナミビアの景色をお楽しみください。
http://www.adventure-runner.com/desert/namibia/report/01.php

  

朝はいつも通りに準備。残った食料カロリーメイト600Kcalを廃棄し、水も500mlのみ。テントから出て最後にテントのメンバーと写真を撮った。テントでは日本人(若岡さん、中田さん)で固まってしまっていたけど、南アフリカの選手は毎日順位を聞いてくれて明日の順位を予想するという謎の関係だった。前日よりも必ず上の順位予想を出してくるのだが、自分は3日目の撃沈以外は毎日順位を上げていたので、毎日「オレの言ったとおりだろ」と言われていた。ロングの前日なんて「明日は2位だ」とか言われていたし・・・(3位だったのでいい線行ってる!)。そんなやりとりも今日で終了。今日は順位予想なかったけど。

あと10km走ったら終わりというのが嬉しい。最後は上位を狙う若岡さんを煽って最後の祭りを楽しみたい。スタートして全力で飛び出す。わたるさん、台湾の選手、若岡さんと勢いよく飛び出すがあっという間に置いていかれた・・・。最終日10kmしかないわりに今までのコースと違い地形が岩場、砂丘、ソルトフラットとどんどん変わる。そして体が疲れきっているのか先頭を追うどころか次々と抜かされていき通常ステージでは体調を崩さない限りありえない順位に落ちていく。

距離が短いだけにけっこう苦しんでフィニッシュへ。やっと終わったー!とフィニッシュ!2007年のモロッコから始まった砂漠レースチャレンジは全て終了。2009年サハラレース(エジプト)のリタイアのリベンジも完了。これまでの砂漠レース中でも最も気分的にすがすがしい感じ。全てが終わったってすごく気持ちがいい!思わず涙を流して喜んでしまった!若岡さんとコースを少し戻ってフィニッシュに向かう選手を応援する。海沿いはいつも霧で曇っていたけれど今日は青空で気持ちよくフィニッシュ日和。



フィニッシュに戻ると撮影班のメイに会ったので「やっと終わったよー」と雑談する。以前、砂漠に行っていた日本人参加者が少なかったころに、レースで一緒だった友人に最後のフィニッシュを見届けてもらってよかった。そのころのメンバーはみんな砂漠を卒業して自分が最後の生き残りみたいになってしまっていたので。学校で留年して今回のレースは下の学年の人とレースに出ていた感じだろうか。もう砂漠は走らないぞ!

選手が全員フィニッシュしたあと撤収作業がおこなわれバスで4時間ほどかけてスワコプムントに戻る。途中で1日目に走ったコースと交錯したりしてちょっと懐かしかった。スワコプムントホテルに戻ったあと夜はパーティがあるのだが、その前においしいものを食べに行こう!と何人か(若岡さん、中田さん、キンさん)で集まってストランドホテルのそばの海沿いのカフェ・レストランに行く。ナミビアはカキが名産とのことなのでカキを注文。生カキに醤油をかけて食べるのがこんなにおいしいとは!キャンプ地での食事との格差がすごい。ちょっと寒かったけれど夕焼けに染まる海辺でカキを食べながら、それぞれのこれからやりたいこと、普段の仕事などの話をする時間が平和で素敵だった。



19時からパーティ。パーティ会場がホテルから遠く(大会で使っているどちらのホテルからも遠い)道に迷ったりしながらやっと到着。レース結果はわたるさんは完全優勝、若岡さんはトーマスに23秒届かず(おしい!)4位だけど年代別優勝(30歳代)、そして自分は5位で年代別優勝(40歳代)だった。ちなみにトーマスは20歳代だったので、3位までの総合入賞者を含めても自分は40歳代の1位ということで気持ちよく満足(自分をおじさんと認めた瞬間!)。女子部門では、まきちゃんが総合入賞には届かなかったが年代別優勝だった。まきちゃんが年代別優勝を指して(総合入賞の人を除いた1位なので)「残念賞の人たち」とか言う。

パーティからの戻りで駒場さんに「樺澤さんがいて、宍戸さんと佐藤さん(ひろっち)が一緒にいないのが不思議な感じがする」と言われた。ほんとにその通りで、今は一緒に砂漠に行っていたメンバーの卒業後の世界なので「やっと終わりにすることができた」という気分なのだ。その代わりに自分の砂漠報告会や講習会に参加して砂漠を目指した人たちと一緒にレースを走るという経験も留年したからこそなんだけれど。



ホテルに戻ってネットでレース報告など。明日はもうナミビアを出発して帰国する(ヨハネスブルクに1泊するけど)。忙しい旅だけど早く帰って家族で過ごす時間に戻りたかった。そしてやっぱり脚が熱を持っているので寝る前にロキソニンを飲む。この薬くせになるんじゃないだろうか?今日限りでもう使わないことを心に誓う。

 

ロングステージの翌日は休養日。レースとしてはロングステージの制限時間が30時間ほど(今回は27時間だったかな?)なので、2日目の日中が制限時間になっている。しかし今回は気温があまり高くないのと、コースも少し楽だったか、朝起きた時点で大部分の選手は帰ってきている状態だった(むしろ前日深夜にほとんど帰ってきていた印象)。キャンプ地はTorra Bayというメジャーなキャンプ場っぽく水道の備え付けられたトイレ・更衣室?のようなものが立ち並んでいる場所。ただシーズンオフのようでレース関係者以外はいなさそう(寒いし!)。それでも砂漠で水道が出て水洗トイレが稼動しているのがすごい。

体の調子はさすがに一晩休んで体中痛いということはなくなったが脚は痛く明日きちんと走れるように早く回復させなければいけない。昨夜は脚が熱を持っていて眠れなかったのでロキソニンを飲んでみたら楽に眠れた。ロキソニンを飲んだのは初めてだが確かにこの効果を実感してしまうとまた使いたくなるかも。個人的にはサプリメントのようにロキソニンを飲んでいるランナーを軽蔑しているが「ああ、こういうことか」とちょっと理解した(笑)

今日はやることがなく暇人。砂漠レースのロング2日目はだいたいキャンプ地のテーブルに集まって終わったら食べたいものなどの話をするのが定番だが、そういう話もしたけれど海沿いで風が強いのであまり外でのんびりできる感じではない。11時ごろブラインドランナーの伴走をしている三州さんのチームがフィニッシュしてロングステージは終了した。



サイバーテントでメッセージや成績の確認。今回のレースではここにきて初めて成績を確認した。ここまでは同じテントの若岡さんと毎日会話していたので若岡さんとのタイム差でなんとなくの戦況を感じ取っていた。順位は総合5位。3位はWATSON Thomas(毎日最初はスロースタートで後半上がってくる安定感のあるランナー)、4位は若岡さんで3位から5分遅れ、5位の自分は若岡さんから12分遅れ(3位から17分遅れ)。予想よりもずいぶん前との差を詰めれた感じ。意外だったのは6位が女子1位のMARIASH KOUDELE, Jaxで自分よりも30分後ろということ。上位のほうで走っていた男性ランナーがあと3名はいたはずだけどいつの間に消えたんだろう?よく見ると速い人もそれぞれにどこかのステージで撃沈していて、撃沈具合の少ない人が上位に残ったという感じだった。自分の場合は3日目の撃沈はかなり大きかったけどロングで挽回して上位に出てこれた。しかし3日目の撃沈で上位メンバーに1時間近く遅れていて、ここにきて3位との差が17分しかないので3日目をプチ撃沈くらいに留められていれば3位いけたじゃんと考えるともったいない!たらればは誰にでもあるので言わない約束だが。

ロングステージで自分の25分後にフィニッシュしたのは若岡さんではなくトーマスで、若岡さんは自分から40分遅れになっていた。CP4で後ろに見えていた若岡さんに30kmで30分ほど差を広げられたのはとても満足。しかしその時点でまったく姿が見えていなかったトーマスが若岡さんを逆転して15分差つけているのもすごい。明日の距離が10kmで1時間程度なので自分の順位は5位で確定な感じ。脚が痛いけど後ろが30分離れているので落ちることはないし、若岡さんとの12分差を追いつくのも不可能。ただ3位トーマスと4位若岡さんの差が5分しかなく、かなり難しいが若岡さんは最終日に3位を目指して走ることになる。

自分のことで重要なのは自分よりも上位に40歳代がいなければ40歳代優勝が確定するということ。年代別優勝は総合3位までを除いた年代別1位なので4位が40歳代にならない限り確定。わたるさん30代、台湾20代、トーマス不明(後からの調べ20代)、若岡さん30代なので、この時点ではトーマス若そうだけど実は40歳代で若岡さんが5分差をひっくり返して3位になると自分の年代別優勝は消えるという認識。なんとなくお土産を持って帰れそうな雰囲気になってきた。

午後になってタイミングチップを回収しデポジットの20ドルを返却するというアナウンスあり。タイミングチップを返すということは最終日はタイム計測がなく順位は今日で確定?という噂が流れる。確かに過去のレースでは最終日はタイム計測しないということもあったようなのでありえる話だが、3位を5分差で追っている若岡さんにとっては大問題だった。けっきょく噂は間違いで最終日は手動計測とのこと。

夜はやることもなく時間もたっぷりあったのでお湯当番しているナミビア人が歌を歌い始めたら聴きに行こうと思っていたが、昼に最終ランナーが到着し早い時間にみんな食事を済ませているからか、お湯を作っている感じもなくキャンプ地は静まり返っていた。駒場さんに夜晴れたら星の説明をしてほしいと言われていたが夕方は曇っていて今日は無理かなと思っていたが、寝る前20時ごろトイレに行くときには晴れていて南十字座がよく見えていた。キャンプ地は静かになっていて真っ暗だし駒場さんがいるテントもわからないのでテントに戻って寝た。深夜にもう一度トイレに行ったときも晴れていたが、明るい星は沈んでしまっていてどの星が何かとかはよくわからなかった。
  

朝からとても天気がよい。食料もだいぶ少なくなって荷物が軽くなってきたと感じる。食事と水をしっかりお腹に詰め込んで、ザックの取り出しやすいところに、いつもよりも少し多めに食料を入れる。ロングステージ用にジェル6こ用意してあるが、行動時間が10時間程度になる見積もりでいるのでレース中盤でドライフルーツで昼食を入れる。スタートにだいぶゆとりを持って準備できた。今回は朝の準備が早め早めに動けていていい感じ。(たぶん周りの人が早起きなので動き出しがいつもより早くなっている)今日のコースはおそらく前半は内陸のちょっと暑い感じ。後半40km過ぎから海岸に出そうなので、風が強くなり涼しい感じになると予想される。暑さがあまり得意ではないので後半涼しくなってくれると最後きっちり追い込めていい結果も期待できそう。

スタート直後はわたるさん、台湾の選手に続いて3番目を走る。おそらくすぐ後ろに若岡さんと10位以内くらいのいつものメンバーが付いてきている(わざわざ後ろは見ない)。足は軽くロングステージに向けた調整はうまくいっている感じ。晴天だが気温もあまり高くなく地面は固いという自分の得意な状況。調子に乗り過ぎない程度に、しかし涼しく感じている間になるべく距離を稼ぎたいので力を抑えずに快調に走る。すぐ後ろには気配を感じなくなったので4番目以降とは少し距離が離れた感じで少し意外だった。しかし前の2人はロングなのにいつもよりも速いでしょ?というペースで離れていく。おそらくわたるさんに少しずつ差を付けられてきた台湾の選手が仕掛けているのではないかと思った。

CP1に到着したときすぐ後ろに選手がいる感じはない。水を補給してすぐに出発。ある程度時間を置いて後ろから「Good job!」という声援が聞こえた。後ろの集団との差は3分差くらいか(後ろは見ない)。始まってすぐから順位を気にしても仕方がないけど無理なく自分よりも上位の選手達に差を付けることができているので、あわよくば・・・とは考えてしまう。遠く海側のほうに黒っぽい雲?霧?の塊が見えるので日中になって暑くなる前に雲の下に入りたいなと思う。

今日のコースはコース説明で終盤の一部以外全て「easy」と書かれているので、ずっと固い地面かなと思っていたらだんだん砂が多くなってきた。左右に小さな砂丘が見えるようになり見たかった砂漠の景色になってくる。小さな砂丘を越えるときに砂丘の上で後ろを振り返ると若岡さんっぽい人影しか見えなかった。後ろのみなさんも入賞するためには今日が勝負のはずなのにどうしたんだろう?CP2の手前で撮影班の乗ったヘリが地上にいた。砂丘地帯は空撮は楽しみだな。


CP2を過ぎると大きな砂丘が見えてきた。コースは砂丘の尾根の脇(片斜面)についている。砂はさらさらでやっぱり進まない。どう考えても「easy」じゃないだろうと思う。砂の上にきれいなトカゲがいるのを見つけた。テレビで見たことがあるやつだ。写真を撮ろうとして追いかけたがすごい速さで走って逃げられてしまった。接近せずに写真を撮ってしまえばよかった。コースは巨大な砂丘を登っていく。絶対easyじゃないって!こういうコース好きだけど。せっかくの巨大砂丘なので動画を撮りながら登っていく。一番高い山頂に撮影班の田中さんがいて「(動画撮影しているので)上位を走っている選手に見えませんね」と言われる。「これも含めて自分のレースなんでー」と返し山頂で周囲の景色をぐるりと撮影。山頂の砂の上にゴキブリのような昆虫がいたので激写。でもやっぱりトカゲを逃してしまったのが悔やまれる。山頂からの砂丘の尾根は固い砂地でわりと走りやすかった。しばらく景色のいい砂丘の上を走る。コースが方向を変えて砂丘から降りはじめるところにサマンサ(主催者)がいたので写真を撮ってもらった(後から考えたら一緒に写ってもらえばよかった)。サマンサに「カメラがヘビーだ」と言われるが「趣味なんでー」と(当然英語で)返事。コンパクトカメラではあるが高機能で重いのは承知の上で使っている。砂丘を駆け下りてCP3に到着。

CP3を過ぎると固くて平らな地面。足場が柔らかいと時間がかかるので時にはこういう固い地面があると助かる。途中に1つだけ孤立した砂山がありピンクフラッグは壁のような斜面を登るように続いている。すぐ脇を迂回すれば平らなところだけ走っていけるのに。その後はまた走りやすい平地。30kmを超えたので後半に備えて走りながらお昼ご飯。少しペースを落としてドライフルーツをもりもり食べながら進む。CP4の手前で固い地面から塩が固まったような地面になり1歩1歩ぼこぼこと沈み込む感じ。アタカマのソルトフラットをうんとソフトにした感じ。CP4に到着して久しぶりに後ろを見るとソルトフラットの真ん中あたりを1人選手が進んでいる。たぶん若岡さんだろう。その後ろはまったく見えない。


CP4からは海沿いになりコースが平坦で涼しい風が吹いている。天気も内陸と異なり曇りで日差しはない。天気がよければ景色は素晴らしかったんだろうなと思う。自分にとっては有利な条件で残り30km。がっつり補給できているし体調もいい。まさか3位でここまでこれると思っていなかったので「これはチャンスだ」と思った。これまでのペースで追ってこれていないならばあとは突き放すだけだと思った。この辺は観光の車が頻繁に通る道のようで地面は固く道幅も広い。さくさく走ってCP5に到着。撮影班の人がいて「ペース上げましたか?」と聞かれたので「これからもっと上げますよ」とこたえる。体はまだ楽な状態だし涼しいのでここからが全開走行。

自分の中の目標を年代別優勝、もしかしたら総合3位もありえると明確に設定して全力で走る。今までのステージと違い翌日のことを考える必要がないのですべての力を使える。崖をおりて海岸線を走り、また崖を登るという距離のわりに時間がかかった区間で後ろを振り返るが後続の選手はまったく見えない。CP6を過ぎて残り11km。呼吸が少し苦しいくらいの感じで追い込みに入る。後ろを1時間くらい離せれば総合3位まで行けるかもしれないが、CP4で後ろに見えていた若岡さんを1時間離すのは無理かな。見えていなかった選手たちには1時間くらいいける可能性がある。そう考えると自分の調子はいいのでコースの所要時間が長くなかなかフィニッシュできないほうが差を大きくできるので「まだキャンプ地見えてくるな」と思いながら走った。さすがに疲れてきてエネルギー切れっぽくなってきたので最後のジェルを補給。するとすぐにキャンプ地が見えた。霧で見通しがよくなかったのですぐそばに来るまで気が付かなかった。できすぎの3位でフィニッシュ。

わたるさんのタイムを確認すると自分よりも1時間20分前、でも2位の台湾の選手は30分前でわたるさんとは大きく差がついていた。勝負に出て力尽きた感じかな。体中痛いのですぐにテントへ向かう。わたるさんに会ったら「すごい!3位いけるんじゃないですか?」と言われた。今日の後半はそれを狙って走ったけどどうかな?テントで寝転がって時計を見ながら「まだ来るなよー」と思いながら時間が経つのを待つ(笑)しかしとても残念なことに(笑)25分経過したところでフィニッシュゲートが騒がしくなった。選手が到着するとスタッフが「グッジョーブ!」と迎えるのでいつ選手が来たかわかる。その後は40分経過あたりから数分おきに選手が到着。残念ながら総合3位は無理だ。あとは状況により年代別優勝の可能性が残っている。

最終的な結果がどうなるかはわからないが、最後になると思われる砂漠レースで追い込み切って満足できる走りができたことが嬉しい。このステージの走りは砂漠レース自分史上2番目の快走だと思う。1番は南極のステージ2でトップタイでフィニッシュし自力で歩けなくなって船に担ぎこまれたとき。今回のロングコースは涼しかったことに助けられたのか全体的に到着が早い。深夜にならずに続々と選手が帰って来ていた。やっとレースを終えることができる幸せな気分で就寝。
  

朝もたっぷり水を飲む。今日も日差しが強く暑くなりそう。昨日の遅れを挽回したいが力を入れすぎてロングステージに疲れを残したくもないのでほどほどに。今日は前からスタートする。1日置きに後ろスタート(後半追い上げ)、前スタート(先行逃げ切り?)を繰り返している感じ。スタート後、トップ争いのわたるさんと台湾の選手は別格なので気にせず3番手の若岡さんについていく。コースはCP1までが少し登りで、それ以降は下り。CP1までも120m登りなだけなのでたいしたことないと思っていたが、ずっと緩やかに登っている気がする。昨日暑さでつぶれた分足は使ってなく軽いので全部走ってCP1へ。若岡さんにはじわじわ離され、ドイツの選手に抜かされて5位でCP1に到着。CP1までで前日に大森さんにもらったスポーツドリンクは飲みきった。スポーツドリンクは嫌いだったけどやっぱりおいしく感じた。

CP1以降は下りとまでは感じないが走りやすい平坦な道。時々車の轍のようなところに砂が溜まっていてそこだけ避けて走る。15~20分に一度水を飲み、1時間に1度塩・ミネラルのカプセルを飲んでジェルを食べる。CPでは水の補給とスプレーで頭・首に水をかけてもらうということを作業として繰り返した。前にも後ろにも選手は見えずずっと一人旅。



CP3を出て最後の区間。体調もよく疲れもなく明日のロングに向けて無難な走りができていることを確信。かなり暑いので油断禁物ではあるが。それまでと同様にたんたんと走り「そろそろゴールが見えるかな?」と思ったところで「HALFWAY」の目印が設置されていてガクッと来たが目印が間違いで間もなくキャンプ地が見えてきた。あまりにもあっさりとキャンプ地が見えてきたので、キャンプ地の手前に(見えないけど)谷があったり、直前で回り道させられてキャンプ地の周りをぐるっと回ったりするのかなと思ったが、コースはまっすぐフィニッシュに続いていた。(4desertsにしては珍しい。だいたいフィニッシュ前は意地悪コースが多い)

フィニッシュにはまだ若岡さんが座っていたので一緒に座って話をしながら後ろの選手のゴールを応援。このくらい余裕を持ってフィニッシュできるとキャンプ地でも楽しいし理想的だ。自分の3分後くらいに今日の女子1位が6位でフィニッシュ。15分後くらいにまきちゃんが女子2位でフィニッシュ。速い!ここまで女子1位だったレバノンの選手は全然こなくて1位が入れ替わりそう。まきちゃんも総合入賞圏内まで上げてくるのでは?やっぱり今回女子はレベル高いような気がする。

若岡さんは今日は3位で9分差。早々に姿が見えなくなった割には差がついていない。若岡さんはもしかしたら総合3位も狙えるかもしれない。ここまで自分も若岡さんも総合で何位か前後にどんな選手がいるかは一度も見ていない。サイバーテントと言われるPCが置いてあるところに行けば見れるがロングステージが終わるまでは気にせずマイペースで行ったほうがいいんじゃないかなという感じで。それからわたるさんと協議?のうえ若岡さんを富士登山駅伝のチームに誘うことにした。チームメンバーに砂漠上位者が多いだけに現地調達する(笑)



場所を変えてトラックの日陰に椅子を持ち込んで話をしていると、3日目からレースに合流の北田さんがやってきた。北田さんは行きの飛行機の遅延で北京で足止めされレースのスタートに間に合わなかった。北田さんは2年後(2018年)にアイディタロッドのソリを引くレースに出たい人、若岡さんも2年後くらいにユーコンのソリを引くレースに出たい人なのでユーコンの話をする。2人とも30台前半で若いし(自分がその年には最初のサハラすら行っていなかった)何年後かにはソリレースブームが来るかもしれない!?

キャンプ地のそばに奇想天外という和名(正式名ウェルウィッチア)の植物が生えていると聞いたので見に行く。水分のまったくない砂漠の真ん中にこの巨大植物だけが生息していて不思議な感じ。ナミビアとアンゴラの砂漠に分布しているらしい。夕方キャンプ地で缶ジュースが配布された。前の4desertsのレースでこんなイベントあったかな?(なかったような)レモン味のジュースをいただいたが、あまりおいしいと思わなかった。普通のコーラがよかった。それからキャンプ地のテント周辺から外に出歩かないようにとの通達もあった。奇想天外を見に行ってうろうろしていたのがまずかったかも(たぶん200mも離れていないけど)。キャンプ地外の使用許可を得ていないというのがその理由らしい。この地域はバスでゲートを通る管理されている国定公園なので。

昨日、今日のキャンプ地はいかにも砂漠という感じで湿度も少なく、風も海風がなく過ごしやすいので外でゆっくり食事をしたり話をしたりすることができた。1日目にできた水膨れは水を抜いて薄いソックスを使うようにしてから問題なくなった。夜寝るときはシュラフがオーバースペックで暑くかといってシュラフなしだと寒いので温度調節に苦労する。ウエアを着たままシュラフに入ると汗でウェアを濡らしてしまうためシュラフの中でウェアを脱いでパンツ(ランニングパンツのインナーだけ)1枚で寝た。
  

3日目は5日目のロングステージに備えて疲労を抜く日にする。前日に少しがんばりすぎた感もあるため今日は順位を落としてもいいという考え。また今日と明日はコースが内陸なので非常に暑くなるらしい。確かに前日の最後のほうから明らかに気温が上がった感じもあるし、海沿いのときは朝は霧で曇っていたが今日は朝から日差しがある。

スタート直後はゆっくり進む。足場が砂混じりで少し沈むので足場が固くなるまではのんびり走ることにする。順位でいうとだいたい30位くらいにいたのではないか。周りを走っている顔ぶれが前日までと全然違うし他の日本人ランナーとも並走した。CP1の少し手前で地面が固くなり走りやすくなったので少し加速する。

CP1の先で前日まで女子1位だったレバノンの選手を抜いた。ちょっと調子悪そう。CP1からCP2は7kmということだったが思った以上に早く到着。ここまで18kmを2時間、CP1からCP2は7kmを45分ほどで走っている。暑くなってきたがまだ余裕はたっぷり。CP2を過ぎると登りが多くなり赤っぽく岩が多い砂漠を進む。調子はよいので登りも全て走る。少しずつ前の選手を抜かしていくが前日までに見かけていたおなじみのメンバーは見かけないのでまだ10位より後ろだと思う。疲労を抜きつつ10位くらいで終えられると理想的だ。



CP3が少し遠く感じペースが落ちてくる。かなり暑いので水をこまめに飲み塩分・ミネラルのカプセルを飲むがなんとなく足りてなさそう。体調はピンチだがこのあたりの景色はよかった。よく砂漠の景色を「別の惑星に来たよう」と言うが、まさにそんな感じ。失速気味にCP3に到着。CP3が見えてから思わず少し歩いてしまった。CP3で椅子に座り込むと気持ち悪さがこみ上げてきた。水を多めに飲みスプレーで全身に水をかけてもらっていると、まきちゃんがやってきた。CP3の手前で失速したとはいえ登りも全走りで前の選手を抜かしてきているのに、それを追い上げてくるとはちょっと驚き。序盤も全然姿は見なかったのでスロースタートだったはず。まきちゃんは素早く水を補給して出発。

気持ち悪かったが歩いてでも前に進まないと仕方がないので、まきちゃんの後を追って出発。ここまでサンバイザーをつけていたが暑さにやられているのでネックガードの付いている帽子に変更する。気持ち悪いのをこらえてジェルを食べたり水を飲んだりしながら歩く。走る気力はほとんど出ない。時々小走りに走るが次々と後ろから抜かされていく。序盤で調子が悪そうだったレバノンの女子選手も体調が戻ったのか走って抜かしていった。

CP3からCP4は12kmだが果てしなく長く感じる。とにかく完走できればいいんだと自分に言い聞かせて進み続ける。砂漠ではいつも2日目に調子を落とすのがいつものパターンだが今回は2日目をうまく走ったと思ったら3日目にやってしまった。1日目、2日目が涼しかったので急に気温が上がって水分をたくさん取るように切り替えられなかった感じ。フィニッシュをはっきり目視できるようになってから平らなところは走りきろうと走り始めたが走りきれずに歩いたり走ったりしてフィニッシュ。



毎日フィニッシュでスタッフが順位とタイムを書いている紙があるので、どのくらい順位を落としてしまったのか紙を見ようと思ったが、今日は紙が置かれてなくどうなったのかわからなかった。テントに戻り、隣のテントのまきちゃんに何時ごろフィニッシュしたか聞いたらCP3からCP4で40分ほど差を付けられていた。けっこうひどいことになっているな。

テントで寝ていてもよかったがテント内は風が通らず暑いし、体調も良くなくテントで休んでいる間に悪化する可能性があるのでメディカルの脇で倒れていようとメディカルテントに行く。スタッフとして参加している大森さんが来てくれてボトルにスポーツを作って置いていってくれた。スポーツドリンクは甘さが好きではないのでレースでは使っていないのだが大森さんが作ってくれたドリンクはおいしく感じた。休み休み500mlのボトル1本分飲んだらだいぶ気分も良くなったし、本当にメディカルが必要な人も増えてきたので、テントに戻って食事をする。サイバーテントに行って応援メッセージをチェックしたらレバノンのアリから「Good job!」とメッセージが来ていた。今日は全然Good jobではなかったので明日から挽回したい。隣のPCにレバノンのカティア選手がいたので思わずアリのメッセージと交互に見てしまった。話かけようか迷ったが、雑談できるほどの英語力はなく・・・。

気分は良くなったとはいえ体内の水分はまだ不足気味だろうし、暑い砂漠になってきたので油断するとすぐに脱水になってしまうので、夜中も少しずつ水を飲んで明日に備える。いつも砂漠では一度体調を崩した後は上向きになるだけなので、できることをきちんとやれば明日からは逆襲するだけだ。手元に大森さんが作ってくれたドリンクが500ml残っているので明日のレースで有効活用しようと思う。(※自分の背負っていないものを提供されているのでルール違反のような!)
  

2日目も5時すぎに起床。夜は良く眠れた。相変わらず風が寒くすばやく朝食を済ませる。今日もブリーフィングは7時15分から。以前に比べて早めにブリーフィングをおこなうようになったらしい。7時15分くらいから選手がキャンプ地中央に集まり始め、実際には5~10分ほど遅れてブリーフィングがおこなわれた。今日もゆとりを持ってスタート前の準備を終える。ソックスは水膨れが改善することを祈って薄手のものを使う。

今日はスタートから前に出ることにしてどんな走力の人が上位にいるのか見ることにする。スタート直後だけ先頭をわたるさんと並走。わたるさんの写真を撮ってから後ろに下がる。先頭は前日と変わらず、わたるさんと台湾の選手。その後ろに若岡さんと自分を含めて4人の集団。軽いアップダウンのある岩の多い場所を走っていく。この集団のペースは先を考えると少しきついと思ったので無理はしないことにして3人を見送った。その後さらに何人かに抜かされて、どうやら自分の適性ポジションは前日の順位と同じように8位前後かという感じ。



コースは海沿いに出て砂浜になった。ここからCP3まで北に向かって20km以上砂浜が続く。足が微妙に砂に沈み込みなかなか前に進まないが、落ち着いてなるべく固そうなところを選んで走る。前に行った集団はだんだん小さくなって見えなくなってしまったが、しばらくすると若岡さんのペースが落ちていて追い抜いた。CP3まではとにかく砂浜がつまらなくて「あと何分走れば次のCPに着くはず」と時計を見ながら進む。九十九里浜のようだった。天候は曇りで風もあり暑くないのが救いだった。風は強いが追い風なのでつらくはない。途中ですごく臭いところがあり海岸を見るとアザラシの集団がいた。ナミビアの海岸にはアザラシが多い。

CP3からコースは東向きになり内陸に入っていく。足元も岩になり前を進む選手の足跡やコースの目印のピンクフラッグが見えにくい。CP3を出たときに前に選手が見えていたので、前の動きを見れば楽ができると思っていたが、軽いアップダウンがあるため見失ってしまった。しばらくするとピンクフラッグも見失ってしまい「だいだいあっち」の方向に多少蛇行してフラッグを探しながら進む。後ろを振り返っても他の選手の姿はない。コースロストという最悪の事態が頭をかすめるころようやくピンクフラッグを見つけた。見えにくいものの次のフラッグも見つけて方向を定めることができた。


少し内陸に入ると晴れて風も弱くなった。ブリーフィングで内陸は暑くなると聞いていたが、海沿いが寒いくらいの天候なので「数km内陸に入っただけでそんなに変わらないだろう」と思っていたが、本当に暑くなってきた。CP3から今日のキャンプ地までは11kmなのでもうそれほど補給を気にしなくても一気に行けると思っていたがなかなかキャンプ地は見えない。アップダウンもなくなりゆるやかに登っている感じはあるものの景色は地面と空の2色を地平線が分けているような状態。数km先まで見えていると思うがキャンプ地は見えず。遠くに黒い影が2つ見えたのでキャンプ地のフィニッシュゲートの手前に設置されている大きな旗(バナー)かもしれないと思ったが全然近づいてこない。よく見ると人影のようでさらに遠方にも黒い影がある。順位は6位あたりを走っていると思うが前に3つ人影があるということは3位まで見えているのかもしれない。

「経過時間的にもいい加減その辺の岩陰からフィニッシュが目の前に現れるだろう」と思い始めたころ撮影班の田中さんに出会った。田中さんは前日もフィニッシュ直前にいたので「やっと到着か?」と思い「あとどのくらいですか?」と聞くと「あと2kmです」とのこと。こんなに走ってきたのにあと2kmもあるのかと力が抜ける。絶対CP3から11km以上あるだろう。田中さんに「今日は大健闘ですね」と言われたので、前の人影が3~5位の選手だと確信する。少し影が大きくなった気がする。10分も差はなさそう。ただやっぱり疲れていたので田中さんと別れてから少しだけ歩いてしまった。あと2kmが正しいことを祈って力を搾り出して走る。



しばらくしてフィニッシュが見えた。とても疲れたが体調は崩さずに終えることができた。ただ予定よりも力を使いすぎたかもしれない。今日の順位は6位で3位まで13分差。3位の選手は初日は先頭の2人についていっていたのに今日は順位は3位のままながらタイム的には先頭2人から大きく後退していた。あと今回は女子選手のレベルが高い。1日目, 2日目と自分のすぐ後に入ってきたのは女子1位を走るレバノンの選手。アタカマ・ゴビ・南極で一緒だったアリのお友達(弟子?)だとか。その後ろにも2人女子が続き、女子4位にまきちゃん。まきちゃんも総合15位あたりで走っていて強いが、その上に明らかに屈強な雰囲気(背も高い)の女子が3人もいる。

テントに入って、「今日は水膨れは悪化した感じがしなかったな」とソックスを脱ぐとかなり悪化していた。左右の足とも側面から裏にかけて大きな水膨れができていて血がまざって真っ赤になっている。安全ピンをアルコールで消毒して水(血)を抜き椅子の上に足を上げて乾かす。

テント内でごろごろしているとあっという間に夕方。今日はけっこう疲れたため明日に備えて足を冷やしたり伸ばしたりしているとすぐに時間が経ってしまう。明日いかに回復させるかが重要だと思ったので食事も入念に。3日目の朝に食べようと思っていたサンマ蒲焼の缶詰も夜のうちに食べてしまった。
  

レースのスタートは8時なのでアラームは6時にしておいたが、みんなの動き出しは早く5時ごろから準備が始まった。早く寝たため眠くはなくみんなと一緒に行動開始。外は相変わらず非常に寒い。また海のそばのため湿気がありウェアがしっとりと湿っている。毎日こんな感じだと不快な一週間になりそうだ。

レース初日のブリーフィングは7時15分からとのこと。7時45分の間違いじゃないの?と思いながら準備をする。以前砂漠レースに出ていたころは、なるべくぎりぎりまで休んでいたいという心理もあり準備が遅れがちだったが、今回はブリーフィングに遅刻しないように準備する。テントから出ると風が強く寒い。寒い中でトイレに並んだり食事をしたりしていると砂漠に戻ってきたなーと実感する。

ブリーフィング中は上着(レインウェア)を着てなるべく体を冷やさないようにする。スタートの10分前に上着を脱ぐ。初日のテーマはとにかく無理せずゆっくり。初日に突っ込むと環境に慣れていないことも加わって2日目に大きな疲労が残ることが多い。突っ込まないように最初は最後尾から動画を撮り、後から少しずつ前に出て行こうと思っている。

8時にレーススタート。1週間きちんと走れるか心配ではあるが、今回はとにかく完走すればよいと考えれば気楽だ。動画を撮り、写真を撮りながら少しずつ前を追いかける。海岸に巨大な何か(船?重機?)の骨組みのようなものがあった。スケルトンコースト(骸骨海岸)は座礁した船、動物の骨など何かの残骸がたくさん残っていることから名付けられている。体に負担をかけず楽に進むことを考えて走る。



今日のコースは軽いアップダウンはあるものの固い地面ばかりでスピードコース。曇っていて直射日光がないことと冷たい風が吹いているため、走るにはちょうどいい気候。後ろからスタートしているため前の選手を抜かす一方で後ろから抜かれることはない。そして自分がどのくらいの順位にいるのかもまったくわからない。今日は順位をわからなくしてゆっくり走るという狙いもあるため順位はわからなくてよい。時間の経過とともに晴れて日が差してきた。それでも風が涼しいので暑いという感じではない。朝の曇り空は曇りというよりは霧に近かったのかもしれない。

CP1あたりから足が蒸れて足裏が水膨れっぽくなってきた。砂漠のわりに海沿いで湿気があるのと、少し厚めのトレランソックスを履いているのが原因か?早くキャンプ地に行って乾かしたい感じ。コース中盤になると自分のペースに合うポジションに上がってきたらしく抜かすこともほとんどなくなった。後半に入ると前を進む選手を何人か抜かす。明らかに疲れて失速している感じなので、気分が盛り上がって飛ばした結果疲れてしまった人たちだろう。



もうすぐ今日のフィニッシュが見えるか?と思ったところで、すぐ近くにキャンプ地が現れた。大して疲れることなくフィニッシュすることができた!順位を確認すると8位で予想よりもいい位置にいた。気になるわたるさんは1位、ライバルになると見られている台湾の選手はわたるさんに1分遅れ、3位の選手が7分遅れと上位は激戦になっていた。2位の選手はYukon Arctic Ultraで2013年に430マイルで3位になっていて、3位の選手はYukon Arctic Ultraで2015年に100マイルで優勝している。やっぱりユーコンに出ている人は超人揃いなんだな。わたるさんについていける位の走力があってようやくユーコン上位に入れるのか。走力が近いと思われる若岡さんは13分前にいる。今日は余裕しゃくしゃくで走ったとはいえ13分上げるのはちょっときついかもしれないと思った。ただ初日はがんばった人と、抑えて走った人の差が大きく出るので明日が終わったところで目標が決まってくるかなと思う。

昼前にフィニッシュしてしまったのでキャンプ地はまだテントの設営が済んでなく、しばらく外でぶらぶらしてテント待ち。テントに入ってからソックスを脱いで足裏を確認するとそんなにひどい水膨れではなく、溜まった水も少しだけなので治療はせず明日は薄いソックスを履いて様子を見ることにした。到着直後こそ日が当たっていてテント内にいると暑かったが15時くらいになると涼しくなってきた。今回のレースは暑さは問題にならなさそうだ。ただある程度日差しがあって気温が上がらないとアイシングをしたり顔・体を拭くのに湿らせたシャツを乾かすことができないのでちょっと問題になる。

キャンプ地はやっぱり風が強く寒いので完全に暗くなる前に食事と寝る準備を済ませて19時ごろにはテントでシュラフに入る。もう少し暖かくて焚き火を囲んでお話していられるくらいだといいんだけど。焚き火の周りではお湯係りのナミビア人がみんなで歌を歌っている。プロか?というくらい声がよくチームで連携を取って歌っているが普通のお湯係りなんだろうか?日常から歌う習慣があればプロではない一般のナミビア人でも歌が上手なんだろうか。



サハラレースの一番の目標は2009年リタイアのリベンジとしての完走だったが、せっかく飯野航(Marathon Des Sables 2012年 9位)と同じレースを走れるので、2007年のMarathon Des Sables(以降MDSと記載)で達成できなかった目標もクリアできれば理想と考えていた。MDSではロングステージで後半スタート(エリート扱い)になる50位以内を目指していたが食料を持ちすぎて(荷物重い)まったく及ばず。そこで今回は飯野航を仮想MDSとしタイム比でMDS50位以内を目指すことにした。

2012年MDSのタイムは
飯野航(9位):22時間42分
50位 :29時間28分
タイム比は1.298。つまり飯野航のタイム×1.298以内で走ればMDS50位達成となる。
→この9位と50位のタイム比は他の年で取っても、1.295(2016年)、1.301(2015年)と安定している。MDSは参加者が約1000人と多いためばらつきが少ないと思われる。

【結果】ナミビア2016
飯野航(1位):22時間28分
私 (5位):28時間40分
飯野航×1.298=29時間 9分(MDS50位)

MDS50位相当を29分上回って達成!MDS46位くらい!
逆に考えればMDSで50位以内の力があれば4Desertsに出ると賞をもらって帰れる可能性があります(MDS50位ってけっこうハードル高いと思うけど)
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なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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