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Yukon Arctic ultraリタイアしてホワイトホースのホームステイ先に戻っています。
時系列での詳細なレポートはおいおいとして、簡単に結果報告をします。

レース結果としては自分の手元のGPSでは72km、レースオフィシャル情報ではCP2(95km)の15km手前でビバークしてSPOTのHELPボタンを押しました。セーフティにリタイアしているので凍傷など問題はなく元気です。

リタイアを判断した原因はグローブとソックスの濡れです。外からは濡れませんが、内側から自分の汗で少しずつ水分を含んでいくのが問題になります。この現象は事前にわかっていて汗はなるべくかかないようにウェアやペースを調整するのですが、それでも少しずつ汗はかきます。

1日目の夜に眠気で少し仮眠(ビバーク)するときにソックスが凍ってシューズに張り付いていて剥がすのが大変でした。

2日目の朝、焚き火でソックスとグローブを乾かそうとしましたが完全に乾かすことはできず、その後数時間少しましになった程度でした。

2日目の昼過ぎにはグローブの冷えがひどくなったので睡眠時と緊急時のためのダウングローブを使いました。緊急時用の装備は次のCPがすぐならいいのですが、脱出時のためのものなので、それを長時間使うことはありません。それでビバークに適した場所を気にしながらの行動になりました。

ソックス、グローブだけでなくシェルや顔を覆うのに使っていたフリースのネックウオーマーも水分が付いたところはカチカチに凍りウェアが死につつあるのがわかりました。この状態で2晩目を迎えるのは危険だと判断したため、元気なうち明るいうちにしっかりビバークの準備を整え、ここで停滞すると最初の関門があるCPにはもう間に合わないので無理せず終了することにしました。

700km、13日間の部門にエントリーしつつスタートから最後のビバークに入るまで28時間で72kmしか進んでいないという情けない結果ではありました。しかし自信を持ってレースを進められる状況ではなくなってしまったので仕方がないと思います。

気温に関しては、下見でユーコンに来たときにマイナス30度以下の日が続き、こちらでお世話になっているyokoさん、櫛田さんに「こんなに連日冷え込むことはめったにないから本番が楽に感じるよ」と言われていたのですが、本番はスタート後の気温はマイナス37度だったそうで、自分の温度計で見たレース中の最低気温はマイナス40度でした。こちらではすっかり寒気を連れてくる人として扱われています。地元カナダ人情報によると、ホワイトホースの病院にはレースに参加して凍傷になった人が続々と送り込まれているようです。超迷惑なレースです。

リタイアした直後は「こんな危険なレースは二度としない」と思いましたが、翌日主催者に「レンタル装備を練習に使いたいので21日まで継続して借してもらえないか(リタイアでなければ、その日まで使っているはずのものなので)」お願いし、サポートしていただいた櫛田さんに「もう一度やりたいと言ったらまたサポートしてもらえますか?」とお願いしておきました。次回(来年?)は自分の脚でまずは100マイルのブレイバーンまで行きたいと思います(今回リタイア後にスノーモービルでブレイバーンに送ってもらったのでコースは見ました)。そのためにもう少し試したいことがあるので帰国前に一人ユーコンしようと思います。

来年ユーコンチャレンジする仲間募集します。一緒に取り組んでみませんか?(状況を整えられればという条件付きだけど)
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いよいよ明日の10時30分スタートで、マイナス30度の中ドーソンシティまで約700kmのレースがスタートする。これがレース前最後のブログ。

午前9時にブリーフィングのためCoast High Country INNに行く。ブリーフィングの後半の人は早口というか普通の早さでしゃべるので英語がまったく聞き取れなかった。10時30分にブリーフィングが終わり、急いでユーコンクエスト(犬ぞりレース)のスタートを見に行く。こちらもホワイトホースからアラスカのフェアバンクスまで約1000マイルを進むちょっとおかしなレースだ。まさに明日は我が身。

ホテルへの帰り道でマクドナルドで昼食にする。ホテルで装備チェックの準備をしていたら遅くなってしまい、装備チェック会場に到着したのは13時20分ごろ。装備チェックの内容は細かい義務装備はチェックすらせず、スリーピングシステム(シュラフ、マットなど)とストーブの着火確認のみ。燃料ボトルを持って来るのを忘れたので(実際に着火すると思わなかった)一度ホテルに戻って取ってくる。装備チェックでは、まさかのシュラフとダウンジャケットがNG。マイナス35度でテスト済みメーカーにもしつこく確認して軽いけれど他社の極限環境用と同等の性能を出せていると回答をもらったものだが、主催者チェックでダウンの量が少なすぎるのでこのまま出場させるわけにはいかないと言われてしまった。

今回は基本的には自分には経験がないので経験者の意見は素直に聞くという方針なのでNGになったシュラフは急遽主催者からレンタルすることにした。完走したらレンタル費をディスカウントしてくれるそうだ(笑)ダウンジャケットのほうはお勧めしないが判断は任せるということだったので、そのまま出場することにした。

装備チェック後、取材の大月さんと一緒にホテルに戻りレース前インタビューの撮影。昨日のトレーニングコース(任意参加。私は出ていない)ですでにリタイアが出たらしい。直前講習でリタイアって。。。

16時に櫛田さんがホワイトガソリンを持ってホテルに来てくれた。主催者から支給されたホワイトガソリンが2リットルで自分が安心できる量を下回っていたというメッセージを受けて差し入れしてくれた。今回のレースは本当にたくさんの人に支えられている。

17時にレース前日ディナーに出席。ディナーの前にブリーフィングレベルの主催者からのお話があり、食事が始まったのは18時ごろだった。同じテーブルに座った選手たちにカテゴリーを聞かれ(英語はほとんどれなっちに対応してもらったw)430マイルだと答えると、300マイルに出場する選手まで眉間にシワを寄せて「変態!」みたいな反応をされ心外だった。300マイルと430マイルの間にどんな壁があるというのか。せっかくなんとかなりそうな気がしているのに主催者を始めまわりの選手も大変、大変というようなことばかり言っているので、自分は何か盛大に勘違いしているのかもしれない。

19時からビブを受け取ったりドロップバッグを預けたりして全ての準備が完了!あとはやるだけ。この日に向けて8ヶ月間過ごしてきたと振り返ると長かったなと思う。でも楽しく充実した日々だった。


朝食を買いに近くのAlpain bakeryというパン屋にパンを買いに行く。日本人の従業員がいた。ホワイトホースほんとに日本人が多い。

11時30分ごろ出かけて、まずは銀行へ。2年前から寝かせてあったアメリカドル(300ドル)をカナダドルに両替する。散歩でユーコン川対岸へ橋を渡りトレイルを少し登ってみた。町の全景が見えてホワイトホースのダウンタウンのコンパクトさがよくわかる。ダウンタウン以外にも人は住んでいるから、それが全てではないけど。土産物屋を見て回る。ちょっと欲しいかもと思うものの目星をつける。

ポリーンさん宅に向かうため17時20分ごろようこさんが迎えに来る。スーパーで買い物をしたあと撮影班の宿泊ホテルに行ったが、どたばたしていてポリーンさん訪問撮影は断念したとのこと。とても残念。しかし撮影班もしかしたらレースに出るより大変なんじゃないかと思う。

ポリーンさん宅で極寒状態での汗対策やモカシンの話をした。そもそも汗をかかないように考えるべき。そこはわかってはいることなのであとはいかに調子に乗らず汗をかかないようにコントロールするか。ようこさんの作った太巻き、れなっちの作ったちゃんこ鍋、自分の買ってきた虎屋のようかんで晩御飯。ようかんもとても喜んでいただけたのでよかった。ポリーンさん、ロジャーさんの友人の写真家が出版したという写真集をいただいてしまった。準備はできているか?不安はあるか?など聞かれたが、ここに来てようやく落ち着いてレースを迎えられそう。やるべきことはやったので後は実行するだけ。まだ未知のこともあるはずだけど本当に静かに落ち着いた気持ちになれている。

ようこさんとレースの際の荷物預け、終了後ピックアップについて話をする。8日朝はレースに不要な荷物はモーテルに預ける。その荷物はようこさんが取りに行ってようこさん宅に運んでおく。レース中はようこさん宅の合鍵を持っていく。レースが終了しホワイトホースに戻ったら誰かに電話して迎えに来てもらい、ようこさん宅に送ってもらう。誰もいなくても合鍵で中に入って休む。

モーテルに戻ってドロップバッグの中身の最終チェック。主催者配布のプリムスのホワイトガソリンを櫛田さんから借りたガソリンボトルに移してドロップバッグに入れていたのがガソリン漏れしていたため、プリムスボトルに戻す。ガソリンだけ追加購入が必要なためドロップバッグに入れていないが、明日の日中に購入しすべてドロップバッグに振り分けなければいけない。


今日はモーテルでレースのGPSのポイント入力とドロップバッグ作成。

15時にcoast mountain sportsに行く。焚き火練習でよく火が着いた着火剤の追加購入と、ユーコンクエストの半袖Tシャツを買った。モーテルの室内が暑くて半袖がほしかったので。15時40分にちほさんと合流。Tim Hortonというコーヒーショップでお茶する。このお店は安くて学生がたむろするお店らしい。

ちほさんとは下見で来たときにも会っているが、以前アドベンチャーレースをしていたということで共通の友達が多そうだなと思いつつも、あまりその辺突っ込んだ話はせず、またネットにアップして居場所がバレるといけない人だったりするといけないと思ったがオープンでいいらしい。

17時30分にコーヒーショップを出てYukon Arctic Ultraの主催者を訪ねにCoast High Couuntry INNに行く。主催者のRobert Pollhammer氏に初対面。Facebookでやりとりしていたので見てすぐにわかった。めちゃくちゃな英語で無理やり430マイルの部にエントリーさせてもらい(2年に一度の430マイルの部は通常は初出場ではエントリーできない)、たぶん変な質問をメールで投げていたのでどう思われているか心配だったが、とても優しそうな人で安心した。

プリムスサポートのホワイトガソリンを受け取る。どのくらい受け取れるのかなと思っていたが1人2リットルと決まっていた。これだけあれば安心という量を4リットルで見積もっていたので少し買い足すか考えなければいけない(2リットルでもやりかたによっては大丈夫なんだろうと思う)。

ちほさんと別れ、れなっちと夕食に行く。ちょっと豪華にAntoinettesというれなっちがネットで調べてあった評価の高いお店に。おいしかった。量が多くて完食するのが大変だった。

夜は引き続きドロップバッグの整理。ほとんど準備できた。少し前までレースの最初の数日がとんでもなく寒い予報だったので、前半に暖かいウェアを集中させようと思っていたが、練習で体験済みの気温まで予報が変わってきたので予定通りの運用にしようかなと思う。後半は相変わらず暖かい予報だけど変わってくる可能性もあるので。


今日の夜、ダウンタウンのモーテルに移動するため、郊外のようこさん宅でやっておきたいことは、今日終わらせなければならない。今日はガソリンストーブ、焚き火の再確認とレース装備をパッキングして最大状態でソリに載せて引いてみること。

マイナス35度に一晩放置した櫛田さんのMSRドラゴンフライを使ってみる。ポンプカップを革製のものに変えてあるため、そのテスト。ポンピングは手応えが薄いものの多少圧はかかったっぽいので着火しようとしたらガソリンが漏れてしまって中断。再度圧をかけるところからやりなおし着火成功。しかし消火してしばらく置いておいたら、やっぱりガソリンが漏れ圧は勝手に抜けていた。燃料ボトルにねじ込むところのパッキンがだめそう。ということで自分のストーブもポンプカップだけ変えても同じようになると思われる。やっぱりポンプ部分をポケットに入れておくのが確実そう。自分のMSR XGK EXを室内から持ってきて着火確認し成功。ガソリンストーブの使用手順は身につけられている。

焚き火練習を実施。木を集め始めるところから火力が安定するところまで時間を計ってみた。着火剤を使う方法で一度目は失敗したが、即二度目の着火をおこない着火成功。スムーズにできたがまだ30分かかっている。着火剤は一度の焚き火で2回分使うことになりそうだが、焚き火を作れるという自信はついた。今日の焚き火は小さめに火力を調整。

昼食後にソリへの荷物搭載。レース中最も荷物が多くなるペリーファームからドーソンまでの装備。食事5日分というのが大きい。しかしソリを引いてみると意外と軽く感じた。れなっちもソリ体験。意外と軽いというのは同じ感想。気温はマイナス24度だったが、確かにマイナス30度と比べて楽で、マイナス30度が何かしようと思うか、思わないかの境目だと理解してくれた。

一度戻った後、ユーコンに来てからあまり運動をしていないのでソリを引いてもう少し出かけることにする。平地と下りはゆっくり走ってみたが快適。下見のときは非常にきつかったけど、やっぱりあのときはインフルエンザで力が全然出ていなかったのだと思う。調子に乗って1時間以上走り歩きしてようこさん宅に戻る。

急いで荷物をまとめ櫛田さんのピックアップ待ち。19時前に櫛田さんにピックアップされてダウンタウン中心部のstratford motelへチェックイン。荷物を部屋に放り込んでスーパーへ買い出しに行く。トレーニングモードに入っていないととても寒い。顔が痛い。ハンガーノック直前の空腹をかかえてなんとか買い出しを済ませてモーテルに戻る。食事をしてあまりの眠さにしばらく落ちてシャワー浴びてアイスを食べて再度就寝。部屋が暖房効きすぎて暑いのだが部屋単位でコントロールできないようなので扇風機を回して寝る。


今日は昨日失敗した焚き火練習をおこなった。着火剤を木の上に置いて火を着け、上に細い木の枝の束をかざして火をつけるのだが、やっぱりなかなか着かず一度は着火剤とその周辺だけを焼いて失敗、2度目にやっと焚き火を作ることができた。着火剤は下見で来たときに櫛田さんとアウトドアショップに行って買ったもの。よく燃えたので本番用に買い足しておこうと思う。

昨日の失敗と今日の違いは木の枝の集め方。昨日櫛田さんに植生をよく見てとアドバイスいただいたので、普段日の当たらなさそうななるべく高い木の下で木を集めた。道沿いの木は日が当たって一見枯れているように見えても水分が多く火が着きにくい。あと大物が少ない。

今日は火を着けてから追加の木を都度集めに行っていたため火が燃え上がっているおいしい時間帯に火の前にいなかった。今日はそもそも火が着くかわからなかったからいいけど、本番のときは先に木を集めきってから着火しないと衣類を乾かしたりお湯(水)を作ったりする時間を取れない。燃料の木はかなり大量に集める必要があるので、焚き火をする場所はトレイル沿いではなく森の中の燃料になる木が多い場所に入り込んでやったほうがよい。

まだ火を作るまでの時間とか課題はあるが、最低限スタートに立つ資格は得たかなと思った。明日もう一度、焚き火とガソリンストーブの練習をして、夕方遅くにホームステイ先(ようこさん宅)からダウンタウンのホテルに移動する予定。

天気予報を見ると、今週後半からレース3日目くらいまでにかけて最低気温がマイナス40度近い日が連続している。最も寒いレース終盤のドロップバッグに暖かい装備を集中させようと思っていたが、最初に一番いい装備を集めたほうがよさそうだ。序盤で潰れてしまったら後半に備えといても意味がない。レース3日目を過ぎると最低気温もマイナス15度を上回るようになり、最高気温は一桁に。これはフィニッシュのドーソンを見ても同じなので、ほんとうに序盤が全てという感じになりそう。あまり気温が上がると用意したウェアでは暑すぎたり、雪が緩んで歩きにくくなったり体力的にきつくなるかもしれないけど命や凍傷の危険はごく少なくなっていくから気分的には楽だ。

ホワイトホースに来てからのんびりしている時間が長くて、れなっちとトレッキングにいった以外には一切運動していない。体力落ちないかな?1週間くらいなら何もしなくても大して変わらないと思いたい。


朝はマイナス34度まで冷えていた。今日はフィッシュレイクからのトレッキングだがれなっちを連れていくので低温すぎるのはちょっと心配。今日はレース絡みでは先住民族のモカシンのテストと、焚き火の練習。櫛田さんに9時にピックアップしてもらい。フィッシュレイクへ向かう。衛星携帯とスポットを借りた。

10時ごろフィッシュレイクの凍った湖面を歩き始める。気温はマイナス29度。湖を横切り犬がたくさんいる小屋からトレイルに入る。犬たちは犬ぞりの犬だと思う。登り始めるとれなっちが暑がって上着や帽子や手袋を脱ぐのだが気温はマイナス20度以下なので凍傷にならないか心配になる。口元はマフラーなどでふわっと覆うのがよいと聞いていてやってみたが歩いているうちに取れてしまったり、口鼻を覆っても首のほうに落ちてしまったりで上手く使えない。落ちないようにきつく巻きつけたらバラクラバと大して変わらないし。れなっちのフリースのネックウォーマーを借りたらそちらのほうが使いやすい感じだった。

下見のときにホワイトホースからフィッシュレイクを目指したときに稜線からフィッシュレイクに下る道の分岐を見落としたので、トレイルがしっかりついているか心配だったが、普通にスノーモービルが通行しているトレイルがあり、まったく問題なかった。フィッシュレイクから標高差200mくらい登って稜線へ。稜線上は日が当たっているためか気温はマイナス10度くらいまで上がった。ここからホワイトホースの裏山トレイルの出口までは標高差500メートルくらいの下り。

トレイルは最近雪が降った割にはしっかりしていて場所によってはスキー場を整地したかのような跡がある。実際に整地しているのかも。日本だったら街から10km、標高差数百メートルの場所に冬にこんなにきれいなトレイルがあるなんて考えられない。スノーモービルや犬ぞりやスキーが通った跡はたくさんあるけどいつ通っているんだろう。今回はフィッシュレイクから登りのときにスノーモービル3台出会った。下りで眠くなってしまい、れなっちに置いて行かれそうになるくらいふらふら。

モカシンは軽く暖かいけど足裏が薄いため足裏が疲れる。特に下りが続くとヒールストライクで痛くなってくる。今回のレースはとくに前半は川が凍りきってなくオーバーフロー(凍った川の上に凍っていないところから溢れた水が流れてくる)が多そうで、モカシンは濡らしてはいけないものなので(乾いた雪の上で使うもの)メインシューズとして使う案はなしかな。先住民族の道具を借りても急に先住民族になれるわけはないということか。

トレイルの出口近くに来たので焚き火の練習。自分の中で川に落ちた後急いで大きな焚き火を作り体を乾かさなければいけないというシナリオ。周囲は丈の低い木が多く雪をかぶっているので燃料になる木を集めるのが難しそうだったが、トラブルの場合には場所を選んでいられないため、そこで実施。燃料不足で大きな火にはできなくても、集めた木が燃え切るくらいの焚き火になればと思ったが、着火剤の周辺をわずかに焼いたくらいで消えてしまう。落水後というシナリオで言えば「はい、死んだ!」という感じ。下見のときのガソリンストーブ凍結に続く2回目の死亡。気温はマイナス27度まで低下。山の上が一番暖かかった。

体が冷え切ってしまったのでトレイルから出るまでまだ5分10分かかるが先に櫛田さんに電話してピックアップの依頼。手足が痛いので大した距離ではないけど早歩きしたられなっちを置いて来てしまった。

櫛田さんに焚き火が失敗したことを伝えると、車を止めて道路脇の森で実演してくれた。着火剤は使わずライターから折った木に直接火をつけて焚き火完了。まじですか。。。木の植生を見て場所を選ぶことが大事らしい。自分がやったときに丈の低い木ばかりだなと感じたような場所の木には火が着きにくい。年数の立った高い木の根元は木がしっかり枯れて乾燥しているので、そこで折った木を何本か束ねて折口のところに火を着ける。折った断面のところはギザギザしているので火が着きやすいとのこと。焚き火練習は明日もう一度おこなう。

そのまま櫛田さんと櫛田さんの奥さんと4人で桜寿司に晩御飯(4時くらいで少し早いけど)を食べに行く。今回お世話になりっぱなしでプロの知識を指導していただいているのでせめてご馳走させてくださいということで。

ホームステイ先に帰宅後、急いでシャワーを浴びて爆睡。夕方7時ごろから12時間くらい爆睡した。レース前だから寝れるだけ寝てしまっていいかな。レースの序盤はあまり寝れそうにないし。
 

ようこさんの出勤に合わせて9時30分に出発し車でダウンタウンのCoast Mountain Sportsの前に落としてもらう。帰りは16時にCoast Mountain Sports前でカークさんにピックアップしてもらう予定。気温はマイナス26度。

気温が低いのでユーコン川から水蒸気が上がっている。少し歩くとれなっちが顔が痛くなり顔を覆うものを買いたい(持っているがようこさん宅に忘れてきた)ということでCoast Mountain Sportsに戻ってみるが年中無休のお店が今日だけ特別に休みだった。

散策で歩き始めるがすぐに体が冷えてしまいスターバックスに逃げ込む。大会直前に泊まろうと思っているホテルの場所や、下見のときにようこさんや櫛田さんに車で連れていってもらったところを歩いて周る。移動経路はCoast Mountain Sports、スターバックス、スーパー(インディペンデント)、マクドナルド、ホームセンター、別のスーパー、Ship yard Park、土産物屋、スターバックスという感じ。ちょっと外を歩くと解凍しに建物に入りたくなる。

カークさんにスターバックスでピックアップしてもらいホームステイ先に帰る。夜櫛田さんに電話して明日の予定を相談。フィッシュレイクから山越えでホワイトホースへ向かうトレイルへの送迎の相談をする。

今夜はオーロラの予報が10段階中レベル8なのでオーロラを見に行かないかと櫛田さんから提案があったのでお言葉に甘えて迎えに来てもらい、櫛田さん宅の裏山トレイルの入口にオーロラを見に行く。オーロラはばっちり見えていて、下見の時から合わせてこれが一番。空を真っ二つに割るようにオーロラの帯が出来ている。一眼レフカメラのレンズがそれほど広角でないのが残念だが、さくさく面白いようにきれいな写真が撮れた。しかし帰ってきてから写真を確認したらピンぼけだった。きちんと焦点距離無限大にできていなかった?(よって使っている写真は櫛田さん提供)

しばらくするとすごい勢いでオーロラが増殖し爆発。普通は何日も毎日何時間も待ち続けてようやく見れるかどうかくらいらしい。それを見はじめてすぐに見れるのは相当ついている。おそらくトータル1時間程度しか現地にいなかったがお腹いっぱいオーロラを見ることができた。爆発は短い時間で終わり帰る時には見えるか見えないかくらいの残りカスしかなかった。今日は満月なのに月明かりを凌ぐほどのオーロラを見れたが月がなかったらどれだけすごいのか。次は月がないときに見たい。オーロラはこちらではノーザンライツというみたい。
 

下見の時と同様に19時成田発のエアカナダ。13時にトラ山さんが家までキャンピングカーで迎えに来てくれた。松村さんも合流。南極レースの時も同じように成田まで送ってもらったのを思い出す。今回は荷物が大量だが、れなっちと2人分の荷物預け許容量をいっぱいに使い超過料金なしで預けることができた。

飛行機に乗り込んだあと滑走路が混雑しているとかで出発がけっこう遅れた。眠くて仕方なく落ちていたので離陸した時間は見なかった。機内食の夕食を食べた後爆睡し、機内食の朝食時に乗り換えが厳しいことに気がつく。もともと2時間しかないのだが、遅れにより30分からどんなに多く見積もっても1時間はない。空港で走って移動してなんとか乗り継ぎ成功。ホワイトホース行きの飛行機でも爆睡。いくらでも寝れる感じ。

ホワイトホース空港で荷物が1つ出てこなかった。深夜着の便で届くらしく明日の午前中にタクシーでホームステイ先に送ってくれるとのこと。ホワイトホース空港にようこさんが迎えに来てくれて、町で食事してスーパーで買い物してからようこさん宅へ。気温はマイナス19度だったが、夜になってマイナス28度になった。下見に続きおれが来るタイミングで寒くなっているらしい。今日はよく晴れているがオーロラ予報は10段階中レベル4で明日がレベル8なので明日オーロラを見たほうがよいとのこと。ただし明日はマイナス37度とか?

寝る支度をして電気を消すと窓の外に雲のようなものが見えたのでオーロラかな?と思いデジカメで写真を撮ってみると緑色になった。一眼レフカメラを出してしばしオーロラ撮影。今日は室内で明日は外で撮りたい。

(写真)主催者に預けるドロップバッグに付けるカード

また徹夜してしまったけど(今週一度は仕事で、もう一度は今日)すべての準備が整いました。作戦もばっちり。行くぜドーソン!少し寝て、ごはん食べて、ジョグしたら出発です。

最終的に装備の重さがどうなったかよくわからないけどもう気にしない。必要なものを持ったんだから仕方がない。

装備リストとレースプラン
http://www.adventure-runner.com/desert/yukon/doc/YukonArcticUltra2015.pdf
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プロフィール
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かばっち
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system engineer
自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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