忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



パッキングできた。やっぱりソリの分が超過料金になってしまう。旅のしおり(装備表とスケジュール)も最終版完成。準備は体力も装備も万全。それが通用するかはわからないけどベストの準備ができたと思う。明後日午後出発。リベンジの日は近い!

旅のしおり
http://www.adventure-runner.com/desert/6633/doc/6633ArcticUltra2017.pdf


あと1/31にホワイトホースをスタートして、一人ユーコン1000マイルのミハウですが、あと数日でフェアバンクスにゴールしそうです。すごい!
ミハウトラッキング:http://rundog.pl/live.html

 

PR

6633主催者からロードブックが送られてきたが内容が恐ろしくシンプル。

気温に関して、
2008年にイヌビックでマイナス58℃になった。
2007年はアイスロードで体感気温マイナス76℃。
2009年はスタート直後に体感気温マイナス92℃。
こうなったらもう無理でしょう(笑)
現地の気温チェックしているけどまったく春が来る気配ないし・・・。

義務装備は
シュラフ(最低でもマイナス30℃対応)
Bivvyバッグかテント
サーマレストのようなマット
食料は必要な量プラス24時間分
ファストエイド(適切な抗生物質を含める)
ストーブと適切な量の燃料
調理器具と食器
防風マッチとライター
コンパス
ヘッドライトと予備バッテリー
フラッシングライト×2と予備バッテリー

あとは自分で考えろとのこと・・・。
装備チェックの時間があるけど、義務装備リスト以外はチェックしないのか?



決めきれていなかったシューズをやっと確定できた。

HOKAを第一候補にしてほぼ決まりのつもりでいたが大きいサイズを購入したところ大きくしても意外と幅が細くソックス2重履きに対応できなかったというところで悩んでいた。だめなら去年・一昨年のシューズをそのまま使おうとも。しかしHOKAのインソールを抜いたら無理なくソックス2重履きができるようになったので決定。

これでようやく足のレイヤリングが決まった。ほんとに極限になったときのためにネオプレンのオーバーシューズも新たに発注(Forty Below Light Energy Shorty overboots)。
足→ドライマックス→メリノウール→HOKA TOR SPEED 2 MID WP→ネオプレンオーバーシューズの順(最大時)

追加装備(写真)は以下の通り(左から)
・ノースフェイス エクスペディション バラクラバ
・Hot Sac VBL シュラフの内側に入れて自分の汗をシュラフに吸わせないベイパーバリア専用品
・HOKA TOR SPEED 2 MID WP (29cm) 自分の通常サイズは26.5cm

今回は世界中から最強っぽい装備を探してネットでぽちって取り寄せています。自信を持って走れる装備が整いつつある。あとは食料だけかな。

出発まであと3週間。レーススタートまであと4週間。
  

無印良品キャンプ場の極地冒険キャンプにゲストとしてお招きいただきました。

1/21(土)
もう一人のゲスト極地建築家の村上祐資さんと凍結したバラギ湖の上にドームを作る実習。スタッフのみなさんが前日から下ごしらえしておいてくれたパーツを参加者みんなで組み立てる。ドームを立ててからそれぞれが今夜寝るテントを設営してから一度キャンプ場の建物に戻って夕食&私のユーコンレースのお話会。世界一過酷な新婚旅行というのが一番うけました(笑)21時過ぎからはビクセン(望遠鏡メーカー)の方が望遠鏡で星(星雲・銀河)を見せてくれたり写真を撮りたい人のサポートをおこなっていた。天文していたころはビクセンの機材を使っていたので天文の話もすることができたが、ビクセンの方が毎年「のっとれ!松代城」に出場しているとのことで「最初の壁が苦手なんですよー」と思いがけない話題で盛り上がった。深夜に氷の上に戻って就寝。思い切って外に出たら意外と暖かいと思ったらテントの外に置いた温度計がマイナス20度になっていて驚いた。



1/22(日)
テントを撤収しキャンプ場の建物に戻り朝食。朝食のメニューは私のレース中の食事ということで、用意されたのはチキンラーメン、フリーズドライの親子丼、カロリーメイト、コーンスープとちょっと申し訳ない感じのメニュー。レース中の食事の取りかたについて解説する。9時から外に出てレースの装備説明とレース用ソリ引き体験会を実施。圧雪状態の道路で引くのが一番レースの状況に近いので道路メインで実施。意外と軽くソリがついてきて走ることも可能であることに「楽しい!」と言ってくれる人がほとんどだった。まあ24時間お友達としてくっついていると大変なんですが(笑)細かい段取りはしなかったが、その場の雰囲気で対応して楽しんでいただけたかなあと思う。かなりユニークなイベント(ゆるくて楽しい)で来年も冬におこなうそうです!



夜のキャンプは6633の強風を想定して、まずシェルターの中にもぐりこんで中でポールの組み立てとシェルターの立ち上げをおこなう。最初はマットなしで寝れるか、そのままシュラフに入る。シュラフの中にシュラフカバーを入れて自分の汗がなるべくシュラフに移らないようにする(凍ってしまうので)。去年のレースのとき準備時間を惜しんで、マイナス20度くらいで膨らませていないエアマットの上にシュラフを出して寝たら、しっかり4時間眠れてしまったので。シュラフ自体は十分に暖かいが地面に強く接している背中が冷たくて眠れない。1時間ほど粘ってからサーマレストZ-Lite SOLを敷いて寝た。今回は本番マットもこれで行くつもりだが去年までのエアマットも持っていったほうが安心。

3時間ちょっと眠って目を覚ますとシェルターが雪で外から押されて狭くなってきている。片付けをして入り口を開けると雪の壁になっていた。オーバーグローブをしたまま片付け完了。

雪がたくさん積もったので、もう一度ソリ練。少し吹雪いているためウェアの調整で軽く2回停止。ソリの抵抗も大きくなった。スピードは約40分で2km。時速3kmとなり実際はウェアを調整したら当分動けるため、このタイム測定条件はかなりきびしめだが、時速3kmは完走できるペースを下回っている。

一度キャンプに戻ってから雪の中でタイヤを外す作業をおこなう。ちょっと部品や工具を置いたり落としたりすると見失うので部品の予備は必要だと思った。雪がしっかり積もった状態ではタイヤがないほうが抵抗にならず気持ち楽になった気がする。それでも圧雪にタイヤよりはだいぶ大変なのでレース中に雪が降るかどうかで難易度が変わってきそう。現時点ではしっかり積もってしまったら完走できないと思う。

■気づいた点
(1)ソリは基本的にはタイヤを外さないほうがいいと思う
(2)タイヤを外したときに、タイヤ、工具、部品(ネジの予備購入)をまとめて入れておく袋を用意する
(3)ソリを外さずに使いたい荷物を入れる20リットルザックを背負ったが、体の前でソリのハーネスのストラップとまざってぐちゃぐちゃしてしまう。大きなウェストバッグを検討してもいいかもしれない。ウェストバッグの負担は腰ではなくソリのシャフトで受け止めてくれるので。
(4)ソリ積載用のバッグにしているダッフルバッグのサイズ圧縮用のベルトがぶらぶらして地面に引きずっていることがある。現地への運搬時以外不要なので結束バンドでまとめる。

 

氷上キャンプのイベントのため嬬恋村に前日入り。午前1時からさっそくソリ練。気温マイナス8度でソリを引くと暑い。ただ正面から風(空気の流れ程度)を受けると鼻の先端は痛くなる。

ソリの感触は安定感は非常によい。少し自重が重くなる4輪タイプにしたが上下動が全くなくスムーズに移動する。ただ車輪になっても通常のソリに比べて特別楽になるというわけではなかった。そして登りは予想通り重い。6633ではYukon以上の平均速度が求められる。1日70kmは進まないといけないため時速4kmはほしい。しかしYukonでは通常時速3.5kmくらいだったので、楽にそれ以上が出るのか?というのが非常に心配だった。

とりあえず1時間ほどソリを引き回してみたところ(アップダウンありで)、4.25kmを52分、時速4.9kmだった。元気な状態からのスタートなので最初だけ速くても仕方がないため2日目以降をイメージしてそれほどがんばらなかったけど十分に時速4kmを上回ったのは良かった(それでも元気だから速かったというのは絶対あるだろうけど)。やっぱりタイヤで圧雪状態のおかげだろうか。(本番も車が通行する道なので状況は似ていると思われる)本番は登りでは特にペースが落ちると思うので下りをしっかり走ったほうがいいと思った。

それ以外に確認したこと。
(1)ハイドレーションをウェアの中で背負ってみる
ホースは脇の下を通して体の前へ。ウェアのチャックを少し下して給水する。
→ホースがもう少し長いハイドレーションがいい

(2)予備ライトの明るさを確認
予備ライト(最大70ルーメン)の明るさを最低まで落として行動できるか確認する。
→予備ライトのみでも行動に問題なかった。

今夜は屋外でツェルト泊。イベント関係者は屋内泊だが気分をユーコンに慣らしていくため。でもこの気温で新しいエクストリームなシュラフだと下手すると暑いくらいかもしれない。



今週末の氷上キャンプに向けてユーコン装備をパッキングした。食料と水以外本番と同様の装備で荷物の重さは16.7kg。実際は身に着けるものもパッキングしてしまっているので少し重めになっていると思う。これに食料と水を入れたら20kgくらい。ソリ自体の重さは8.2kg。トータルで28~30kgくらいの感じ。持ち上げると(荷物だけでも)かなり重たいがソリのタイヤのおかげで指一本で動かせる。登坂は厳しいかもしれませんが・・・。

ゼロから2時間でスタートできるくらいまで準備できたので、完走できる気分になってきました。明日の夜から氷上キャンプのイベントがおこなわれる嬬恋に行って自分の練習もしてきます。


写真はフル装備のパッキング。ソリの先端から最後尾までの全長は約140cm。



6633 Arctic Ultra レーススタートまで53日。風速30m/sで体感気温(Wind Chill)マイナス50℃は未体験ゾーン。Yukon Arctic Ultra以上の低温対策が必要か?レース中にこの状態になったらビバークして一眠りだな。それでおさまらず時間切れになったら仕方ないか。無理に動いても大して進めないだろうし。
6633 Arctic Ultraの現地環境についてまとめ。

■現地の地図・雰囲気がざっくりわかるwebページ
下記URLに一般旅行者向けのツアーが掲載されています。レースで行くのとほぼ同じコース。ツアーの費用が50万円~なのでレースに出れちゃいますが(笑)
レースはイーグルプレーンズをスタートしてタクトヤクタックまで566kmです。(地名カタカナ表記は下記URLのものに合わせました)
コース終盤のイヌビックから先のアイスロード(凍った川や湖を整備して道にしている)が見どころの1つですが、
現在イヌビックまでしか開通していないデンプスターハイウェイ(陸上の道)が2017-2018年シーズンに開通する予定のため、
来年以降アイスロードは整備されなくなると思われます。主催者もラストチャンスと言っています。
またリタイアになっても主催者のトレーラーでトゥクトヤクトゥクまで同行することになりそうなため(帰る手段がない)全コースを見ることはできそうです。
来年以降メインのアイスロードがなくなる(もしかしてレースもなくなる?)観光は今回してきてしまうためリタイアになっても再チャレンジはありません(宿題が増えないのでよかった)。

Eagle Plain - Start - 0 miles (0km)
Arctic Circle - CP1 - 23 miles (37km)
James Creek - CP2 - 69 miles (111km)
Fort McPherson - Finish or CP3 - 116 miles (186km)
Tsiigehtchic - CP4 - 154 miles (248km)
Caribou Creek - CP5 - 205 miles (330km)
Inuvik - CP6 - 235 miles (378km)
Swimming Point - CP7 - 305 miles (491km)
Tuktoyaktuk - Finish - 352.64 miles (566km)

※1 フォートマクファーソンとイヌビックおよびフィニッシュにドロップバッグを送れる(制限重量4.5kg)
※2 CPではお湯をもらえる

■気温
Yukon Arctic Ultraのホワイトホース~ドーソンは冬の間の気温を眺めると周期的に暖かくなったり(-10度以上)寒くなったり(-30度以下)を繰り返している感じで、
マイナス30度以下になっても数日耐えれば上がってくる印象でしたが、今回の地域(トゥクトヤクトゥク)を見ると安定してマイナス30度近くまで冷えています(たまに上がる)。
加えて遮るものがなく風が強いためYukon Arctic Ultraよりも寒そうです。

■時差
スタートのイーグルプレインズ(ユーコン準州)はホワイトホースと同じUTC-8(日本との時差-17時間)、フィニッシュのトゥクトヤクトゥク(ノースウエスト準州)はUTC-7(日本との時差-16時間)です。
そのためレースをしている間に1時間進みます。レースは3/10 9:00スタート、3/18 9:00フィニッシュなので制限時間8日・・・ではなく7日と23時間です。
スタート当日にノースウエスト準州に入るので最初から時計をUTC-7にしておいていいかもしれません。

■日照時間
3/10 イーグルプレインズ、日の出:07:39:43、日の入:18:53:42(UTC-8、UTC-7に合わせる場合は+1時間)
3/18 トゥクトヤクトゥク、日の出:07:53:14、日の入:20:06:11(UTC-7)

■フィニッシュ時間の目安
2016年の1位, 2位は制限時間の前日夕方17時前後、3位グループは夜22時にフィニッシュしています。(それ以降はリタイア)
レースは制限時間閉鎖後、3/18午前にトゥクトヤクトゥクから戻り始めるため、トゥクトヤクトゥクの明るい景色を見れるのは日の出から2時間程度。
または前日の明るい時間にフィニッシュするしかありません(=優勝)。一番確率が高いのはリタイアしてトレーラーで輸送されて前日の昼間からトゥクトヤクトゥク散策し放題かもしれませんが。

そろそろレースの計画をしなければいけないので自分の備忘録でした。


ユーコンの装備チェックでNGくらったNANGAのシュラフに変わる新しいシュラフがドイツから届いた。ユーコンの主催者が推奨しているCARINTHIAというメーカーの最上位モデル。関税含めて135000円ほど。NANGAのシュラフも最上位モデルにダウン100g追加して120000円ほどだったからざっくり言えば同じくらいの金額。

カタログスペックは以下の通り。

■CARINTHIA D1200X
重さ 1900g, Comfort rating: -27.3℃, Lower limit rating: -37.8℃,  Extreme rating: -65.2℃(EN13537)

■NANGA オーロラ900SPDX(860FP)(ダウン100g増量)
重さ 1650g, 快適使用温度 -27℃ / 使用可能限界温度 -45℃(EN13537)温度はダウン増量前のスペック

どちらもEN13537でテストされていて快適使用温度はマイナス27度なのに一方は装備チェックNGで一方は推奨装備ってEN13537の意味ないだろ?と思わずにはいられないが、たしかに2つのシュラフに交互に入ってみると、CARINTHIAのほうが圧倒的なふかふか感。ダウン量の差は200g、総重量の差は250gだがCARINTHIAのほうがサイズが大きい。シュラフの生地はNANGAのほうがしっかりしていて重そう。NANGAのほうはシュラフカバー不要で使える仕様になっているからかな。

NANGAもマイナス35度(テント内マイナス25度)でキャンプできているので性能は問題なく両者は微妙な差でしかないような気もするが、ふかふか感の違いは確かなので装備チェックのある極地レースではCARINTHIAでいくしかない。あとは快適温度は同じくらいだけど限界温度がだいぶ違うのはなんでだろう。個人的なエクスペディション(やる機会があればだけど)ならNANGAのほうが多少でも軽量で雑な扱いに耐えられそうなのでこちらがいいかも。

(以下引用)
※EN13537 (European Norm)
快適温度 (comfort)
一般的な女性(25歳/60kg/160cm)が快適に寝ることができる温度域です。
初心者ユーザーも快適に寝ることができます。

下限温度 (Lower)
一般的な男性(25歳/70kg/173cm)がシュラフの中で丸くなり、快適に寝ることができる温度域です。
経験豊富なユーザーは、衣服や他の要素により最適な防寒性を得ることができます。

極限温度 (extreme)
一般的な成人女性が6時間耐えられる等級です。健康上の問題が発生する危険があります。
極限の温度範囲であることをユーザーに警告するラベルです。
«前のページ]  [HOME]  [次のページ»
忍者ブログ [PR]

Template by wolke4/Photo by 0501
プロフィール
HN:
かばっち
HP:
性別:
男性
職業:
system engineer
自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[02/24 まー太郎]
[02/13 鈍足]
[02/13 NONAME]
[01/31 asa]
[01/30 鈍足]
ブログ内検索
カウンター
アーカイブ