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朝5時半ごろ目を覚ます。ロングステージ2日目はすでにゴールしている者にとっては休息の時間なのにいつもより早く目が覚めてしまった。テントのメンバーは美絵さんとユーさん以外みんな帰ってきている感じ。テントの外に出てみるとNo.13テントの成宮さんも帰ってきたところだった。CP5で一晩過ごすかもと言っていた小野さんも元気に帰ってきていた。夜中1時くらいに到着したらしい。のんびりしているうちに美絵さんも到着。これで日本人全員ロングステージクリアで目標?の全員完走も確実になった。ユーさんは美絵さんとCP7くらいまでは一緒だったらしいが「眠くなった」とか言ってゴール目前にしてCPでなくコース上で寝ているらしい(笑)
最終日を前に総合順位を確認しておこうとサイバーテントへ。するとなんと1日目の自分のタイムが間違えている!ステージ1はゴールしたときになぜかチップのチェックもパスポートへの記載も「ない」と言われて、ゴール後かなり経ってからチップのチェックが始まったのだが、どうやら自分のタイムはチップをチェックした時間になってしまっているらしい。同じ扱いになっていた小野さんのタイムは本当にゴールした時間になっているため基本的にはゴール時にスタッフが手書きで記録したタイムが使われているようだが・・・。自分の単語と身振り手振りのコミュニケーションではこの状況をスタッフに説明できないので、そのときの状況を知っている小野さんに言ってもらうことにした。しかしサマンサが見当たらなかったので、見つけたら・・・ということで。
さらに少しするとキャンプ地近くの山の影になっていた太陽が顔を出しキャンプ地がじりじりと焼かれ始める。気温は朝8時ですでに40℃近いか?しばらくしてユーさんが帰ってきた。コース上で寝ていたものの太陽が登ったとたんに焼かれて寝ているどころではなくなったらしい。長谷川さんが目覚めたのでロングステージのレース展開について話をする。長谷川さんは午前3時ごろゴールしたとのこと。とにかく暑かったネタしかでないわけだが・・・あまりの暑さにガリガリくんの歌を歌いながら歩いていたらしい。クールな印象とのギャップが面白すぎる(笑)
そうこうしているうちにキャンプ地は灼熱地獄と化し始めていた。韓国のキムさんによると昨日キャンプ地の地面の温度は53℃だったとのこと。キムさんはリタイアしていてロングステージの間はスタッフと一緒にキャンプ地の設営をしていたらしい。つまりテントに横になっていると50℃オーバーの熱に焼かれることになるのだ。今日の食事はいつも通りカップラーメンを用意していたが固形物を食べる気にならない。幸いここまで、おしるこ、コーンスープといった飲むだけのものが予定よりも多めに残っていたので助かった。午後の危険な気温になる前にお土産の砂を取りに出かけた。キャンプ地近くの風紋のある砂地で採取。砂に貝のかけらのような白いものがたくさん混ざっている砂だ。
小野さんがメディカルにマメを見てもらいに行ったら腫れている部分が感染症になっていて足指の先から入った菌が足の甲を通りだんだん上に上がってきているらしい(腫れが上がってきている)。膝まで来ると終了?らしく小野さんは「ここまで来たらやばいってラインに線を書く」と言って油性マジックを探していた。(怖すぎ・・・)とりあえずメディカルの医師に抗生物質をもらって一安心なようではあるが。
いよいよ12時を過ぎて本格的にヤバい時間帯へ・・・。テント内の気温は45℃に。横になっていると背中を焼かれるので座って待機。テント内メンバーはぐだーっと横になっている。美絵さんが100mほど離れているトイレに出かける。痛めた足でストックを1本突きよぼよぼと直射日光の下に出て行った。その姿はまさにおばあさん(笑)暑さも手伝ってゆっくりとしか動けないようだ。熱さに焼かれる命がけのトイレだったようです。長谷川さんはタオルを顔に乗せて横になり「ガリガリく~ん」とか言っている(笑)アレックスはテントの天井からつるしたロングスリーブに足を引っ掛けていたら脱出できなくなってしまい助けを求めている(笑)テントの中は暑さで壊れた人だらけ。午前中は話にも花が咲いていたが話をする者はいない。きっと砂漠で遭難するとこんな風に人が弱っていくんだろう。
テントの中で水を少しずつ体につけながら「ボー」っとしていた。レースの記録を書くなどやりたいことはあるのだが何もやる気が起きない。日本語が少しできるアレックスがときどき「ダイジョウブ?」と言っている。美絵さんは「レースに来てこんなに帰りたいと思ったの初めてだよー」と言っている。砂漠6回目にして初めて思うってよほどなんだなと思い「今回が今まで経験した中で一番暑いですか?」と聞いたら暑さという意味では2番目らしい。テントにいても体力が奪われるだけなので思い切って外へ出る。キャンプ地中央には屋根が作られ選手の休憩場所になっていた。外にいたほうがわずかでも風が吹けば風に当たれるからいいかもしれない。休憩場所に行くと小野さんと栗原くん他にもたくさんの選手達。近くで現地スタッフがお湯を作る係をしているのだがそこから水をもらっていた。ここにいればテントにいるよりも水をたくさん使えそう。ここでも選手達はだらーっと横になり水のペットボトルが散乱している。宴会のあと酔いつぶれた人達が倒れているようにも見える。
しばらくしてからテントに帰る。しかしテント内は相変わらず45℃近い身の危険を感じる気温。横になって体を楽にしつつ少しでも余分に風に当たりたいのでテントの入口に近い砂の上にザックを敷いて寝ることにした。ザックで地面からの熱を防ぎつつテントが作る影に入り、かつテントの外にいる場所。朝からおしることコーンスープで過ごしているのでハンガーノック気味になってきたが固形物を食べる気にならない。夕方になりサマンサが明日の最終日の説明をしにテントにまわってきた。それを見たのかNo.7テントの小野さんがこちらにやってくる。1日目のタイムがおかしい件について説明してくれるようだ。サマンサの本来の用件が終わった後、小野さんが「1日目のタイムが間違えていて実際は2時間ほど早くゴールしていること」を説明してくれた。サマンサは快くタイムを修正することを了承してくれ、小野さんは「これで彼も今夜は良く寝れるw」と伝えて任務完了。20時くらいになりやっと気温も40℃を下回るように・・・なんとか生き残ったとテントのメンバーは胸をなでおろす。自分もようやく固形物を食べる気になりカップラーメンを食べる。
珍しく?ユーさんが真剣な面持ちで話しかけてくる。「上を目指すなら装備を変えるべき」と。ユーさんは食事もザックもそれではだめだと言い、ザックは20~25リットルに、メーカーはRaidLightかSalomonに、食事はパウダーを水で溶かしてエネルギーを摂るものに変えるようにと言う。もちろんそういう世界があることは知っている上で「自分の目標はなるべく安全に完走することだからあえて登山スタイルである」ことをユーさんに伝える。しかしユーさんは「総合順位で小野さんに負けていて悔しくないのか?」と(ユーさんは成績が誤っていることをこの時点では知らない)。本当に他の日本人選手に負けたとしても自分の力が出せていれば悔しくはないと思うが黙ってしまう。ユーさんは「これはマラソンじゃない。まずはギアをきちんとしなければだめ」と言った。
それからしばらくユーさんの言ったことを考えた。このレースは本当にシビアにタイムを削って順位を競っているのは一握りの選手。しかし1桁順位や入賞をしようと思えば、それなりにストイックな部分も求められる。もっとも誤解のないように付け加えるならどんな目的でどんな力加減で行こうと砂漠レースは楽ではないし確実な安全なんて絶対にあり得ない。韓国事務局でもあるユーさんが他国の選手に上を目指せとアドバイスしてくれている。ほんとうにありがたく嬉しいことだ。これは、砂漠レースも4度目をこなし、そろそろただ参加するだけではない次のステップを目指すタイミングなのかもしれない。予定通りに行けば次は南極。南極は船に装備を置いて空身で走るから装備は関係ないけれど、その先の目標にまた耐久レースがあるならば今度は「レース」という部分にこだわるべきなのかなと少し感じた。
最終日を前に総合順位を確認しておこうとサイバーテントへ。するとなんと1日目の自分のタイムが間違えている!ステージ1はゴールしたときになぜかチップのチェックもパスポートへの記載も「ない」と言われて、ゴール後かなり経ってからチップのチェックが始まったのだが、どうやら自分のタイムはチップをチェックした時間になってしまっているらしい。同じ扱いになっていた小野さんのタイムは本当にゴールした時間になっているため基本的にはゴール時にスタッフが手書きで記録したタイムが使われているようだが・・・。自分の単語と身振り手振りのコミュニケーションではこの状況をスタッフに説明できないので、そのときの状況を知っている小野さんに言ってもらうことにした。しかしサマンサが見当たらなかったので、見つけたら・・・ということで。
さらに少しするとキャンプ地近くの山の影になっていた太陽が顔を出しキャンプ地がじりじりと焼かれ始める。気温は朝8時ですでに40℃近いか?しばらくしてユーさんが帰ってきた。コース上で寝ていたものの太陽が登ったとたんに焼かれて寝ているどころではなくなったらしい。長谷川さんが目覚めたのでロングステージのレース展開について話をする。長谷川さんは午前3時ごろゴールしたとのこと。とにかく暑かったネタしかでないわけだが・・・あまりの暑さにガリガリくんの歌を歌いながら歩いていたらしい。クールな印象とのギャップが面白すぎる(笑)
そうこうしているうちにキャンプ地は灼熱地獄と化し始めていた。韓国のキムさんによると昨日キャンプ地の地面の温度は53℃だったとのこと。キムさんはリタイアしていてロングステージの間はスタッフと一緒にキャンプ地の設営をしていたらしい。つまりテントに横になっていると50℃オーバーの熱に焼かれることになるのだ。今日の食事はいつも通りカップラーメンを用意していたが固形物を食べる気にならない。幸いここまで、おしるこ、コーンスープといった飲むだけのものが予定よりも多めに残っていたので助かった。午後の危険な気温になる前にお土産の砂を取りに出かけた。キャンプ地近くの風紋のある砂地で採取。砂に貝のかけらのような白いものがたくさん混ざっている砂だ。
小野さんがメディカルにマメを見てもらいに行ったら腫れている部分が感染症になっていて足指の先から入った菌が足の甲を通りだんだん上に上がってきているらしい(腫れが上がってきている)。膝まで来ると終了?らしく小野さんは「ここまで来たらやばいってラインに線を書く」と言って油性マジックを探していた。(怖すぎ・・・)とりあえずメディカルの医師に抗生物質をもらって一安心なようではあるが。
いよいよ12時を過ぎて本格的にヤバい時間帯へ・・・。テント内の気温は45℃に。横になっていると背中を焼かれるので座って待機。テント内メンバーはぐだーっと横になっている。美絵さんが100mほど離れているトイレに出かける。痛めた足でストックを1本突きよぼよぼと直射日光の下に出て行った。その姿はまさにおばあさん(笑)暑さも手伝ってゆっくりとしか動けないようだ。熱さに焼かれる命がけのトイレだったようです。長谷川さんはタオルを顔に乗せて横になり「ガリガリく~ん」とか言っている(笑)アレックスはテントの天井からつるしたロングスリーブに足を引っ掛けていたら脱出できなくなってしまい助けを求めている(笑)テントの中は暑さで壊れた人だらけ。午前中は話にも花が咲いていたが話をする者はいない。きっと砂漠で遭難するとこんな風に人が弱っていくんだろう。
テントの中で水を少しずつ体につけながら「ボー」っとしていた。レースの記録を書くなどやりたいことはあるのだが何もやる気が起きない。日本語が少しできるアレックスがときどき「ダイジョウブ?」と言っている。美絵さんは「レースに来てこんなに帰りたいと思ったの初めてだよー」と言っている。砂漠6回目にして初めて思うってよほどなんだなと思い「今回が今まで経験した中で一番暑いですか?」と聞いたら暑さという意味では2番目らしい。テントにいても体力が奪われるだけなので思い切って外へ出る。キャンプ地中央には屋根が作られ選手の休憩場所になっていた。外にいたほうがわずかでも風が吹けば風に当たれるからいいかもしれない。休憩場所に行くと小野さんと栗原くん他にもたくさんの選手達。近くで現地スタッフがお湯を作る係をしているのだがそこから水をもらっていた。ここにいればテントにいるよりも水をたくさん使えそう。ここでも選手達はだらーっと横になり水のペットボトルが散乱している。宴会のあと酔いつぶれた人達が倒れているようにも見える。
しばらくしてからテントに帰る。しかしテント内は相変わらず45℃近い身の危険を感じる気温。横になって体を楽にしつつ少しでも余分に風に当たりたいのでテントの入口に近い砂の上にザックを敷いて寝ることにした。ザックで地面からの熱を防ぎつつテントが作る影に入り、かつテントの外にいる場所。朝からおしることコーンスープで過ごしているのでハンガーノック気味になってきたが固形物を食べる気にならない。夕方になりサマンサが明日の最終日の説明をしにテントにまわってきた。それを見たのかNo.7テントの小野さんがこちらにやってくる。1日目のタイムがおかしい件について説明してくれるようだ。サマンサの本来の用件が終わった後、小野さんが「1日目のタイムが間違えていて実際は2時間ほど早くゴールしていること」を説明してくれた。サマンサは快くタイムを修正することを了承してくれ、小野さんは「これで彼も今夜は良く寝れるw」と伝えて任務完了。20時くらいになりやっと気温も40℃を下回るように・・・なんとか生き残ったとテントのメンバーは胸をなでおろす。自分もようやく固形物を食べる気になりカップラーメンを食べる。
珍しく?ユーさんが真剣な面持ちで話しかけてくる。「上を目指すなら装備を変えるべき」と。ユーさんは食事もザックもそれではだめだと言い、ザックは20~25リットルに、メーカーはRaidLightかSalomonに、食事はパウダーを水で溶かしてエネルギーを摂るものに変えるようにと言う。もちろんそういう世界があることは知っている上で「自分の目標はなるべく安全に完走することだからあえて登山スタイルである」ことをユーさんに伝える。しかしユーさんは「総合順位で小野さんに負けていて悔しくないのか?」と(ユーさんは成績が誤っていることをこの時点では知らない)。本当に他の日本人選手に負けたとしても自分の力が出せていれば悔しくはないと思うが黙ってしまう。ユーさんは「これはマラソンじゃない。まずはギアをきちんとしなければだめ」と言った。
それからしばらくユーさんの言ったことを考えた。このレースは本当にシビアにタイムを削って順位を競っているのは一握りの選手。しかし1桁順位や入賞をしようと思えば、それなりにストイックな部分も求められる。もっとも誤解のないように付け加えるならどんな目的でどんな力加減で行こうと砂漠レースは楽ではないし確実な安全なんて絶対にあり得ない。韓国事務局でもあるユーさんが他国の選手に上を目指せとアドバイスしてくれている。ほんとうにありがたく嬉しいことだ。これは、砂漠レースも4度目をこなし、そろそろただ参加するだけではない次のステップを目指すタイミングなのかもしれない。予定通りに行けば次は南極。南極は船に装備を置いて空身で走るから装備は関係ないけれど、その先の目標にまた耐久レースがあるならば今度は「レース」という部分にこだわるべきなのかなと少し感じた。
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