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ユーコン出発まであと3週間になったので10ヶ月ぶりにガソリンストーブに火をつけた。ポンプカップにシリコンオイルをさして、ストーブを組み立てる。別に難しくはないが現地ではマイナス30度でグローブをして作業するため、もたもたせずに準備できるように確認する。現地で装備チェックの際に主催者の前で火をつけて見せないといけないので「あれっ?」とかなっているとかっこ悪いし。ガソリンを出したら出しすぎてしまい「これは火柱が上がるパターンだ」と思ったので、ストーブのお皿にたまったガソリンを捨ててからマッチで点火。お皿の表面に残ったガソリンだけで十分なプレヒートになった。

あと何回か使ってから現地に行くようにしたい。

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ユーコンのやや高級気味のホテル予約した。1/31からレーススタートの2/4まで。レースの本部・主催者と同じホテルなのでレンタルギア受取、レース説明、装備チェックで大掛かりに移動する必要がないし、簡易キッチン付きなのでスーパーで食料買ってくれば食費は安くなる。部屋は高くてもトータルで滞在費は変わらず、移動が少なくなるメリットが残るのではないか?予約の最安値はbooking.comだったけど4泊で5000円くらいしか変わらないのでホテルのwebサイトで直接予約を送信。出発まであと40日?緊張が高まります。

コースト・ハイカントリー・イン

 

ベイパーバリアのシャツ、ソックス、グローブをアメリカのメーカーから取り寄せた。極端に寒い環境で汗をウェアに吸わせて凍らせないための装備。前回のユーコンのレースのあとから調べてきて、結論としては日本にあるものでベイパーバリアは作れることがわかったが、製品として売られているものがどんなものなのか見ておきたかったので。もちろん使えそうなら実戦で使う。

ベイパーバリアのウェアは汗を衣類に吸わせなくすることが目的なので原則として素肌の上に直接着る。購入した製品は素肌の上に水分を通さないものを直接着る不快感を考えているようで(汗をかいたらわからないけど)着心地は悪くない。特にベイパーバリアシャツはなかなかいい感じ。シャツの代替品は日本で見つけることができていないのでとても助かる。なぜか襟が付いていてベイパーバリアに襟はいらないだろうと思ったが。

ベイパーバリアがしっかりできればスタート直後の平坦なユーコン川の上は走ってしまっていいかも。2日でブレイバーンまで行きたいので元気でコースが平らなところはペースを上げて距離を稼ぎたい。

↓購入先
前回ユーコンの旅の保険の見積もりを依頼したら一番安いプランでも「55330円」になったということを書いた。契約にあたり登山計画書を作成してくださいと言われて作成していたのだが、自分のやっていることがそこまで危険とはどうしても思えず、またカナダで入院した場合の医療費を調べたらすごく高額になることがわかった。(旅行者だから?)

実は見積もってもらったエクスペディションの保険は「55330円」のコースだと傷害治療費用は「100万円」までしか保証されない。でもカナダで仮に交通事故でまとまった日数入院したら数百万円からさらに上の桁に行くことも普通にありそうだった。医療費が高くて100万円だと3日くらいしか入院できなさそう・・・。つまりまったくの焼け石に水。そもそもこのエクスペディションってエベレストにも対応してるし(特殊すぎる)。

ユーコンレースは距離は長いけれどやっていることはスノーシュートレッキングレベルだし、偶然の事故(雪崩や落石)よりは本人の行動しだい、無知・無理は危険だけど適切な備えと無理をしなければあまり危険ではないと感じるので、以前まさみさんがコスタリカのレースで事故ったときに使った海外旅行保険に入ろうと思った。こちらなら傷害治療費用は無制限(普通の保険けっこうすごい!)。もちろん見積もってくれた保険会社に罪はなし。本人の資質なんて加味できないのでレースの内容だけ聞いたら高額な保険になるのも仕方がない気がする。

というわけで普通の海外旅行保険に入って主催者には「十分な保険に入ってきたぜ」と力説します。

ユーコンの旅(レース)の保険を見積もってもらったら、エクスペディションプランという高い見積もりになり旅行期間全体(17日間)でエクスペディションの中で一番安いやつでも「55330円」になるらしい。実際に行った感じからすると「標高6千メートル程度以上の登山」と一緒のカテゴリーにされるのは残念なのだが、レースのFBグループでも選手が「どこの保険使った?」とスレッドを立てていて、「10日間で184ポンドだ(約34000円)」とかやっているので特別高いわけでもないらしい(高いけれど、とんでもなくというわけではない)。

そもそも前回まではこんな厳密な保険は義務になっていなかったのだが、ミハウが無茶したから・・・。地元カナダ人が「ミハウは指を落としたらしい」と言っていたが実際どうだったんだろう。今年はエントリーしてきていない。



ユーコンに行き航空券を購入(158490円)。

【行き】1/31(日)

成田/バンクーバー 19:00-10:40 エア・カナダ AC4
バンクーバー/ホワイトホース 13:35-16:10 エア・カナダ AC289

【帰り】2/15(月)

ホワイトホース/バンクーバー 8:35-11:00 エア・カナダ AC288
バンクーバー/成田 13:50-16:40(2/16) エア・カナダ AC3

羽田/バンクーバー(ANA)もあったけれどエア・カナダのほうが45000円ほど安かったので前回同様エア・カナダで。前回のときは帰国便のホワイトホース発が早朝5:50だったけど8:35発と普通な時間になりバンクーバーでの待ちが少なくなったのはよかった。まだ帰りの心配をするのは早すぎですが。

現地での動きとかホテルどうしようかとか具体的にスケジュール作っていますが考えると息苦しくなってきます(笑)やはり楽しみ半分、怖さ半分かなあ。でも今年も絶賛マイナス40℃越えしてほしいような気が「今は」している。(行く前なら何とでも言える)


アルパインクライマーソックス
https://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/2/NN81330

足の汗対策(=ソックス・ブーツの凍結防止)について、ウェアのサポートをしていただいているパタゴニア社の人によく使われる製品がないか聞いてみたら、そのものズバリな商品を教えてくれました(パタゴニアじゃないけど)。高所登山で愛用者が多いそうです。汗を逃がさずソックスやブーツの凍結を防ぎます。

またグローブもホームセンターなどで売っているポリエチレンの手袋を一番内側にすることが多いとのこと。ヒマラヤなど高所登山ではこのようにしているそうです。

  

次回ユーコンレースで使う防寒ブーツを買ってきた。サロモン・ツンドラ(マイナス40℃対応)。気温がそこまで低くなく元気に動けている場合は前回使ったトレッキングシューズ+ソックス二重でいいが、体力を失っている状態でマイナス30度以下になると手足の先が冷えてくる。そんなときにもビバークせずに進み続けることができるように。このブーツを履くときはソックスは二重にしなくても十分防寒できるだろう。荷物は重くなるがシューズ2足体制で行く。重くなるといってもソリに乗せて引いているので少しの増加ならあまり影響は感じない。

現地はいよいよ冬本番に突入したようだ。極寒のレースの季節まではまだ2ヶ月以上あるのですが(あと2ヶ月ちょっとしかないともいう!)。

ユーコンの動画を見つけた。何の目的で作成されたものかわからないけど。2015年のレースっぽい。あと3ヶ月でまたあの場所に行かなければいけない・・・やばい。


前回ユーコンで装備チェックNGだった「NANGAオーロラ900SPDX」(快適温度-30度、限界-45度)をなんとかしないといけないのだが、手持ちの「モンベルスパイラルダウンハガー#3」を中に入れて使うのはどうかなと思った。主催者の言うようにマイナス50度に単体で耐えられるシュラフになると日本にはなく海外から取り寄せで20万円以上かかってしまう。さらに使った後のクリーニング代まで考えると、主催者レンタルかシュラフinシュラフがよいように思えた。ユーコンでは主催者レンタルで、また別の用事?で北極方面に行くときはシュラフinシュラフがいいかと。1枚ずつに分ければ幅広い温度に対応できるし。

前回はシュラフinシュラフの考え方自体はアイデアとして持ってはいたけど新しく購入したシュラフ単体で足りると思っていたので(事前にマイナス35度でキャンプできたし)「NANGAオーロラ900SPDX」で行ったが玉砕した。

シュラフをなんとなく見ていて気がついたのだが、自分の持っている「モンベルスパイラルダウンハガー#3」は購入したときは快適温度0度、限界-10度だったのに、現行モデルの「モンベルダウンハガー#3」は快適温度3度、限界-2度となっていた。重さなどのスペックはほぼ同じ。モンベルの温度表示はちょっと怪しいとは聞いていたけれど、おそらくヨーロッパ基準のEN13537とかに合わせた結果現実的な表記に変わったんだろうと思う。

シュラフinシュラフするときは内側をファイントラックのポリゴンネストにしてもいいかもしれないな(ダウンではなく湿っても保温する)。少なくとも今のところ20万円で単体でマイナス50度に対応できるシュラフの購入はないかな。軽さを追求すれば単体のほうが軽くはなるけど。
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かばっち
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自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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