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極寒状態でのグローブのウェアリングを作成した。冬山登山の人たちのブログを参考にしまくって作った組み合わせ。ポイントになるのは2枚のシェル。これに裏地などがついていると水分を含んで凍り使えなくなってしまうためペラペラの一枚生地である必要がある。内側2枚は比較的暖かい状態の行動用と細かい作業をおこなうとき。外側2枚はしっかり防寒するとき。4枚重ねて寒いときはシュラフに入ってお休みするしかないな。

内側(左)から
(断熱)メリノウールインナー(モンベル)
(防風)ライトシェルグローブ(アクシーズクイン)
(断熱)アルパイントリガーフィンガーミトン(モンベル)
(防風・防水)ウェザ-テックオ-バ-ミトン(イスカ)

そして断熱層のメリノウールは予備を用意しておき湿ったら交換、またはシュラフで休む時に自分の体温で乾かすようにする。

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私のお友達にお医者さんいらっしゃいましたっけ?(東京近郊で)

ユーコン・レースに出場するために「北極の荒野で430マイルのレースをするために健康上の問題はありません」という書類にお医者さんのサインをいただかなければいけないのです。
どなたか理解あるお医者さんを紹介していただけませんか(笑)

今までの砂漠マラソンでは「極端に乾燥した高温の地で250kmのマラソンをするのに健康上の問題はありません」という書類にサインが必要だったのですが、今回のもなかなか激しいです。

(追記)facebookであっという間に候補者が見つかりました。ネットすごい。

今井さんの紹介で小貝さんというフォトライターの方にユーコンのお話をうかがった。毎年ユーコンに出かけて冒険をして写真を撮っているらしい。今井さんとは2011年のユーコンのカヌーのレースで出会ったそうだが本業はパラグライダーとのこと。

ユーコンの話、アドバイスをいただきつつ小貝さんと今井さんが並んで「いいなあ。楽しそうだなあ」と連発しているので、なんだか楽しいような気がしてきた(笑)いや実際楽しいんだけど刻々と迫りくるその時にプレッシャーを感じてはいるので。でもなんだか大丈夫な気がしてきました。

ほんとに今回のチャレンジに関して自分の力は微々たるものなのでいろんな人に助けてもらっています。



ユーコンで使うポールを購入した。ポールに求めるスペックは、雪や氷に突き刺して使うため強度があること、伸縮させられるもので強くロックできること、が必要。軽いに越したことはないが軽くするだけでは強度が劣るためどの辺でバランスを取るか何度かお店で実物を触って考えていた。

購入したのは「ブラックダイアモンド トレイルプロ ウィメンズ」。あえて女性用なのは男性用は140cmまで伸ばせて502グラム、女性用は125cmまで伸ばせて476グラムだが、自分の身長なら125cm以上に伸ばすことはないと思うので(120cmで充分だと思う)最大長の短い女性用で軽量化した。

あとこのモデルは固定部分がステンレスなので、樹脂パーツの「トレイル」よりもよいと思った。樹脂だとなんとなく極寒で破損しそうなので。



Ultraspire Alphaというハイドレーションを背負うトレランザックを買った。トレランというよりはユーコン用。どのように使うかというとベースレイヤーの上に背負って(着て)その上にミドルレイヤー、シェルと着ることによって水を凍らせずに確保しておく。これによりこまめに雪や氷を溶かして水を作る作業が不要になるはず(なるといいなー)。電池や電気製品もたくさんある小さなポケットに入れておくことで暖かい状態で使うことができる。地味にとても重要な装備である。

まずは週末に軽装トレランでもしてみよう♪

→Ultraspire Alpha



以前シュラフを検討して、シュラフの中にシュラフを入れてすでに持っているシュラフを有効に使うということを考えていたが、単体でハイスペックなシュラフを購入することにした。

購入したのはナンガのオーロラ900SPDX。
カタログスペックで「快適使用温度-27℃、使用可能限界温度-45℃」と完璧なスペックだが、ダウン量900g、総重量1550gと他メーカーのものに比べてダウン量が少なく軽いため、温度の基準が他メーカーと違っていたりしないかとメーカーに問い合わせしてみた。素材や構造で対応しており、防水なのでシュラフカバーも不要、さらにダウン量も100g増量するカスタマイズができるとのこと。ユーコンで使うのに問題なさそうだったのでダウン量を100g増量してもらって購入することにした。お値段は12万円超。自分の命を守る最後の手段にもなるし、これがあれば地球上のどこにでも行けそうなので高価でも最高のものにしたほうがよいという判断。ついでに就寝時に足の冷えを防げるようにダウンのテントシューズも購入。

ユーコンを目指すにあたってアドベンチャーレースつながりの今井さんが現地サポートチームを作ってくれました。サポートしてくださるのはホワイトホース在住の日本人&ガイドのみなさん。見ず知らずの私にたくさんのアドバイスと現地入りしたときのサポートを計画してくださっています。

今のところfacebookグループでわからないことの質問と決めたこと(思ったこと)を投稿して、それに対してより良い方法をいただいているのですが、「これで大丈夫だろう」と思ったことに対してもリスクへの備えなど自分の想像を超える話が出てきて震撼しています。今回のノウハウはとても貴重なものになりそうです。

今日は川の氷を踏み抜いて落水した時のお話。極寒と言えども浅い部分では厚い氷が張らず人が乗ると割れるところがあるようです。そのためにセルフレスキューが必要だと。以前サバイバルゲームという番組で見た底なし沼からの脱出と同じ要領かと思いましたが、教えていただいたやりかたの動画はもっと難易度が高そうでした(でも底なし沼と似ている)。ソリとか荷物が付いている状態でできるのか?そして上がった後がさらに肝心で、即座に焚火を作れないとアウトだそうです。焚火を作る練習も必要そうです。

去年アドベンチャーレース前におこなったラフティングのセルフレスキュー(再乗艇)にも似ているかも。いろいろやったことは無駄にはならないものです。そもそも落ちたくないけど。落ちたら助かってもレースは終了だし。

http://www.youtube.com/watch?v=4KDqEJlwclg





ユーコン下見の航空券を購入。ここまで来るといよいよって感じがする。航空券は128,710円で意外と安いんだなという感じ。砂漠レースで南米とか行ったからちょっとマヒしているかもしれない。

1/2(金)
東京(成田)/ バンクーバー(エア・カナダ)19:10 - 10:40
バンクーバー / ホワイトホース(エア・カナダ)12:30 - 15:05

1/3(土)~1/9(金)の7日間現地トレーニング
・コース状況、レースに関する情報集め
・アウトドアショップの物色
・キャンプしてみる
・長時間行動してみる
・夜間行動してみる
・長時間行動+キャンプ+長時間行動
・オーロラの撮影

1/10(土)
ホワイトホース / バンクーバー(エア・カナダ)5:50 - 8:16
バンクーバー / 東京(成田)(エア・カナダ)14:25 - 17:30 (1/11着)



Yukon Arctic UltraではGPSが義務装備になっている。コースのマーカーは付けられているものの何しろ約700kmという長距離なので自分でもある程度現在地を把握していなければいけないからだろう。大会HPにはウェイポイント(コースの通過するべきポイント)が緯度・経度で公開されている。

そこでGPS機器が必要になるのだが、自分の手元には2007年にTeam白樺で購入したGPS機器があり(ロゲイニング菅平高原の地図調査で使った)これを使うのか、現在の最新機種を買うのか検討した。最新機種といってもレースのためだけとなると位置情報だけわかるものになるのだが、以前購入したものはガーミンの最上位機種に地形図をインストールしたもの。確か総額17万円くらいだったような・・・。

大会運営で使っていた時はログを取るのにしか使っていなかったため、今更だが説明書を読みながらユーコンのナビをするとしたらどのように使えるのか調べてみた。結果あたりまえだが十分使る。カナダの地形図を追加で購入してウェイポイントを入れれば小さなミスコースはあるかもしれないけど、とんでもないところに行ってしまうことはないだろう。あとは低温で動作不良にならないように対策は必要。ずっと使っていると電池も持たないから基本はコースマーカーを追ってときどき確認する感じ。あとは紙地図とコンパス。

それから大会HPにあるウェイポイントの座標をGPSに入力できる形に直し、さらにkmlフォーマットにしてGoogle mapに入れてみた。準備段階で情報を書き込んだり、自分のHPで公開して見てもらうこともできる。(ちなみにマーカーは砂漠レースのようにピンクフラッグにした)

これでほぼ丸一日の作業。ほんとに準備が大変。

Yukon Arctic Ultraのマイマップ
 


ユーコンのマイナス40℃で快適に睡眠でき、状況によっては閉じこもって救助を待つこともあるかもしれないシュラフをどうするか考えていた。一番はレース主催者がレンタルしているシュラフ(最低温度マイナス46℃)を何も考えずにレンタルすること。しかしレンタルだけで3万円以上かかる。また自分で買うとしてもマイナス40℃程度まで耐えられるシュラフは6~7万円はする。おまけにそんなシュラフを買って持っていても特殊な状況でしか使えない。

そこでシュラフの中にシュラフを入れたらどうかと思いつき(真夜中2時過ぎなのに)手持ちのシュラフをウェアのレイヤリングのようにしてみた。使ったシュラフは以下の通り。外側から・・・
モンベル・スリーピングバッグカバー
モンベル・スパイラルダウンハガー#3 最低温度-10℃
イスカ・エア180 最低温度+8℃

すごく暑苦しいシュラフができました。
けっきょく質の良いダウンを使っているシュラフならダウンの重さ(使っている量)で最低温度が決まるのだから、極地用の大きなシュラフを買わなくても持っているシュラフにシュラフを買い足して重ねて使えばよいような気がする。そうすれば極地以外では個別のシュラフとして使えるし。あとはシュラフinシュラフしたときに外側のシュラフがパツパツにならないように大きさの違いがある組み合わせを作れることが条件か。

この作戦で1月の現地テストに望もうと思います。
間違っていたら誰か教えてください。

(2014/10/08)追記
Finetrackのシュラフ(ポリゴンネスト)を調べてみる。シート構造とかで濡れに強く、最上位モデル(ポリゴンネスト16×12)は、1250グラム、下限マイナス21度とかなり良さそうなスペックだった。その他の候補はモンベルの最上位モデル(ダウンハガー800EXP)は、1620グラム(羽毛量1080グラム。モンベルUSサイト調べ)、下限マイナス18度(USサイトだとマイナス29度)、快適マイナス10度と数字で見るとfinetrackに劣る性能。そしてユーコンでレンタルできるシュラフは2300グラム(羽毛量1500グラム)、下限マイナス46度となっている。

モンベルの使用可能温度は基準が最近変わったようで、ダウンハガー800EXPの前モデルはU.L.スーパースパイラルダウンハガーEXPで快適睡眠温度マイナス23度、使用可能限界温度マイナス40度となっている。ちなみに南極レースに行く時に買ったU.L.スパイラルダウンハガー#3は当時は快適睡眠温度域0度、使用可能限界温度マイナス10度となっていたが、新モデルでは下限マイナス1度、快適マイナス6度となっている(重量も同じなので同じ製品だと思う)。以前の基準の快適が新モデルの下限になっている感じ。おそらく薄着で睡眠をとれるレベル。ユーコンでビバークするときは極寒の中で着替えるはずもなく厚着のまま潜り込むから従来基準の温度くらいまで使えると思う(と期待)。

モンベル VS ユーコンレンタル品だと2回(事前と本番)レンタルするとモンベルが買える出費になること、モンベルのほうが対応温度は高いけど圧倒的に軽いのでモンベル。ただユーコンレンタル品は羽毛量だけで1500グラムあるので、性能はユーコンレンタル品のほうが上だと思う。この差をU.L.スパイラルダウンハガー#3をシュラフinシュラフしてカバーできるかどうか。

モンベル VS Finetrackは数字のスペックは全体的にFinetrackのほうがいいものの一番の長所の濡れに強いという部分は(とても魅力的だが)乾燥したユーコン(低温なので全て凍る)では、それほど重要ではないのと、従来シュラフと構造が違うので比較できない。実際に最上位モデルを極地で使った人のレビューもないので、安全・実績でモンベルか。宇宙開発に枯れた技術を使うのと同じ考え方で・・・。極寒のユーコンって私にとっては宇宙レベル。

■モンベル ダウンハガー800EXP
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121203

■Finetrack ポリゴンネスト
http://www.finetrack.com/product/detail_FAG0526.html

■ユーコンレンタル品
http://www.arcticultra.de/en/services/rental
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なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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