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(写真1)ウシュアイアの港
(写真2)サマンサ

朝起きるとすでに船はウシュアイア到着。朝食に行く前に船から降りる準備を済ませ大きな荷物(スーツケース)を部屋の外に出しておく。部屋のカギを受付に返してレストランで朝食。朝食の後すぐに船から下りれるのかと思っていたが、どこから降りるのか、降りてよいのかわからない。とりあえずラウンジやデッキをうろうろして外の様子を見る。ウシュアイアはすでに夏だが南極に行っている間にも雪が降ったようで、近くに見える山の中腹から上は真っ白に雪が積もっている。
 
8時ごろみんな船から下り始めたので着いていって船から下りる。桟橋でスーツケース待ち。荷物が船から降ろされた選手から荷物を受け取って帰って行く。今までのレースでは南極を目指していたため、レースが終わったときに次はいつ頃どのレースに行きそうと決まっていたが今回は次はない。少しずつ選手が散らばっていき終わったんだなと感じるのもこれが最後と思うと本当に名残惜しい。最後にレースの現場責任者的な役割のサマンサに「ありがとう」とご挨拶する。レースの前から自分のめちゃくちゃな英語メールに丁寧に答えてくれサポートしていただきました。「次のレースはどうするの?」と聞かれたので少し困ったが「Maybe Sahara」とだけ応える。もしも(可能性の低いたぶん)行くとすればリタイアしてしまったエジプト・サハラにもう一度だろうと思う。
 
8時30分ごろ荷物を受け取って桟橋から出る。この後日本人参加者は、私、佐藤くん、宍戸さん、武石さんは上野山荘へ。村上さん夫妻、美絵さん、近藤さんはそれぞれ観光など寄り道して帰国する。タクシー乗り場でタクシーを2台頼み上野山荘のメンバーは2人ずつタクシーに乗り込んで上野山荘に行く。呼び鈴を鳴らして久しぶりの管理人ルミさんとの再会。南極もレースも楽しかったとわいわい騒ぎながら部屋を割り振ってもらう。なんだか上野山荘に戻ってきてほっとするなあ。南極から戻っただけで日本からは果てしなく遠いのに帰ってきたという気分になる。窓の外を見ると日差しはあるがチラチラと雪が舞っている。

トールさんが上野山荘に置いてあるきちんと漕げない壊れた自転車に荷物を積みパラグアイを目指すという。ウシュアイアでは部品が手に入らなく直せないそう。4月までにパラグアイに戻れればいいかなと言っていた(パラグアイで留守番のバイトがあるのだろう)。果てしない旅になりそうだが大丈夫なのだろうか。

10時すぎに上野山荘出発。宍戸さん、武石さん、佐藤くんは観光列車「世界の果て号」を見に行く。私はショッピングモールに行きネットで簡単に南極の報告をアップしてからセントロに行くことにして3人と分かれる。ネットに南極のレースの結果や楽しかったことを次々とアップしていると時間もあっという間に過ぎ気がつけば3時間経過(笑)メールを見ていると今ウシュアイアを目指してアルゼンチンに入ったれなっちがブエノスアイレスでトラブルがあって参っている様子。「もう嫌だから夕方ウシュアイアの空港に迎えに来て」とのこと。それじゃあ、18時ごろにウシュアイア空港に迎えに行きますかー。
 
15時ごろサンマルティン通りを歩いていると佐藤くんに呼び止められる。世界の果て号に行っていた3人が街に戻ってきていて喫茶店にいたところ私を発見して呼び止めた。土産物屋が15時30分オープンなので店が開くのを待っているとのこと。土産物屋で砂漠ランナーに出会うと「おめでとう」と声をかけられる。レース中もステージ2でトップを走った後からいろんな人に「いい走りだ」と声をかけられるようになったが、男子3位で表彰されてさらに覚えられたのだろう。お土産は何か買っていこうと思い南極に行く前から繰り返し立ち寄っているのだがいまいち買いたいものが見つからない。3人と別れ郵便局に寄り南極で出せなかった絵葉書を投函。
 
ウシュアイア空港に迎えに行くには少し時間があるので暇つぶしを兼ねて歩いてウシュアイア空港まで行ってみる。歩道はしっかり整備されていてランニングしている人が時々いる。空港が近づくと100mごとに距離表示(地面に手書き)があった。ウシュアイア空港は市街地からの直線距離は近いが海を挟んでぐるっと回り込むため歩いてみると意外と距離がある。歩いて行っても飛行機が到着するよりもだいぶ早く着きそうだと思っていたが飛行機到着の30分ほど前に到着した。
 
18時50分にれなっちが到着ロビーに出てきた。ブエノスアイレスのトラブルはエセイサ空港からアエロパルケ空港に移動するときに「アエロパルケ」がレミースの運転手にうまく伝わらず別のところに連れて行かれスペイン語で怒られたようだ。「空港」と強調すればよかったと思われ・・・。そのほか変な現地人に髪を触られたとか。そんなことが重なって怯えていたらしい(笑)とにかく実被害はなくてよかった。タクシーで真っ直ぐ上野山荘へ。タクシーは割と使い古した車が多いのだがここで乗ったタクシーは新車っぽい感じで乗り心地もとてもよかった。
 
上野山荘に戻ると宍戸さんが肉を調理していて丁度できあがったところだったので頂く。なぜかアルゼンチンに来てから一番アルゼンチンだなあと感じた食事が宍戸さんのステーキ(男の豪快料理)というのが何だかなあという気もするが宍戸さんの料理はシンプルな味付けでうまい!
 
飲み物や明日の朝食を買いにれなっちとLAスーパーへ行く。れなっち到着報告をしにショッピングモールへ行きネットしていたら、うっかりLAスーパーの閉店時間22時を過ぎそうになった。閉店ぎりぎりに駆け込みで買い物を済ませる。LAスーパーは22時閉店だがショッピングモールのフードコート(日本のイオンにあるようなフードコート)は25時まで営業しているらしい。やっぱり時間の感覚が日本とずれているんだよな。
 
上野山荘に戻り他の日本人旅行者(バックパッカー)も交えて南極レースの話をする。
明日は朝からフエゴ国立公園にトレッキングに行く予定。
 

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自己紹介:
なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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