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(写真1)ドレーゴ広場
(写真2)大統領府(カサ・ロサーダ)
(写真3)大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)

旅の最終日。今夜の飛行機でブエノスアイレスを出発しダラス経由で日本に帰る。上野山荘ブエノスアイレス別館は14時チェックアウトだが、10時に部屋を空けて荷物だけ預かってもらうことにした。帰ってきたらシャワーを使ってよく大変助かる。帰国の飛行機は22時25分なので19時ごろエセイサ国際空港に行けばよいので18時に宿にタクシーを呼んでもらうことにした。ウシュアイアで買って残っていた切手は今日帰国すると持っていても無駄になってしまうので宿主さん(イツコさん)に「要りませんか?」と聞いたところ、これからウシュアイアに向かう他の旅行者が買ってくれた。
 
10時に宿を出発してサン・テルモ地区へ向かう。少し回り道をして最高裁判所や国会議事堂を見てサン・テルモ地区のドレーゴ広場へ。朝食を摂らずに出発してどこかのカフェで朝食と考えていたが、適当なカフェの前を通ることなくサン・テルモ地区まで歩いてしまったので疲れていた。広場の中は椅子とテーブルが置かれ一部のテーブルにはパラソルもついていて広場の周囲のお店のメニューをオーダーすることができる。広場を囲む道路の歩道には工芸品の露店が並んでいるがメインは日曜日らしい。日曜日にはどのくらいの数の露店が出るのだろう。この広場の周辺は観光ガイドによれば「タンゴ発祥の時代の街並みが残る」そうで石畳の道になっている。ドレーゴ広場で昼食にする。ハンバーガー・ポテト・飲み物のセットで56ペソ。価格はマクドナルドと同じくらいだが量はとても多く、運ばれてきたときには嬉しい気持ちになるが食べ始めると全部食べれるものではない。
 
広場にバンドがやってきてクリスマスソングの演奏を始める。ブエノスアイレスは夏を迎えていて気温は連日30度以上になるが、これが南半球のクリスマスである。広場にいた他の観光客も半袖シャツを着て汗をかいている少し変わったクリスマスを楽しんでいるようだ。広場の反対側ではタンゴショーも始まった。平日なのでお客さんは少ないが、自分達にとってはこの日しかないサン・テルモ地区訪問なのでこういったサービスは大変嬉しい。
 
ぼろぼろの服装のおじさんがテーブルにやってきて残していたポテトをくれと言う。日本で言うところの(海外でもそうかな)ホームレスだ。「どうぞ」と勧めるがおじさんは右腕が不自由で片手しか使えず持っているビニール袋にポテトをうまく移せない。手伝ってあげながらどんな顔をすればよいのかわからなかった。地面に落ちてしまったポテトまで大切に拾って袋に入れているこのおじさんも同じ人間であり、こちら側とあちら側を分けているものはほんのわずかな差でしかないように思える。自分だってあちら側の人にならないという保証はまったくない。
 
ブエノスアイレスに来てから3日間は晴天だったが今日は曇り空でぽつぽつと雨が落ちてきた。毎日あまりにも天気がよいのですっかり油断して雨具は持ってきていない。本降りになったら困るなと思っていたらしばらくして雨は止んだ。観光ガイドに載っているいくつかの教会を見て回りながらセントロ方面へ戻っていく。教会の建物自体にはそれほど感銘は受けなかった。サン・テルモ地区は特定のものを見に行くというよりは街並みを楽しみに行くところといった感じか。あとは日曜日の露店を見れると良かったかなと思う。
 
5月広場まで戻ってくると3日前に来たときに大統領府(カサ・ロサーダ)に作られていた工事の足場がなくなっている。余計な邪魔がなく全体像を見ることができてよかった。5月広場に隣接する大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)の中を見学する。アタカマのレースに出場した帰りにチリのサンチャゴで見学した大聖堂とほぼ同じ作りになっていて荘厳な雰囲気。この大聖堂は今でも教会として利用されているのだろうか。1ヶ所でだけ神父さんの入った箱(パーティション)に向かってお祈り?相談事?をしている男性の姿があった。
 
フロリダ通りでお土産がありそうな店を見つけては立ち寄る。相変わらずいまいちな土産物ばかりで「これだ」というものがない、最後の空港に気に入ったものがあることに賭けるか。値段は街で売られている2倍くらいになってしまうとは思うが。カメラが並んでいるショーケースを見つけた。ウシュアイアで買ったNikon D3100がいくらで売られているのかを見る。ウシュアイアが約6000ペソ(約102000円)に対して驚きの約8000ペソ(約136000円)。日本での実売価格は50000円程度のようなのでウシュアイアでの購入価格もへこんだけれどブエノスアイレス高すぎだ。(税率が100%でかかっているとの話)
 
16時に宿へ戻る。これで今回の旅の観光は終了し後は帰るだけになった。イツコさんが「facebookにルミさんがあなたの写真をアップしているよ」と教えてくれた。見せてもらうとウシュアイアの上野山荘でのレース後集合写真などがアップされていた。ルミさんは上野山荘(ウシュアイア)をオーナーのいつこさんに変わって管理しているアルバイト?である。ウシュアイアではレース前後にさんざんお世話になった。
 
シャワーを浴び、他の旅行者たちに「よい旅をー」と挨拶して18時に宿から出る。タクシーの中からイツコさんに力いっぱい手を振ってお別れを言う。今回の旅をリラックスして楽しめたのは上野山荘(ウシュアイア&ブエノスアイレス)の力も大きい(費用でも10ドルで1泊できてしまうのは大変助かる)。こういう日本人宿がなかったら疲れてしまったと思う。いろんな日本人の旅人にも会えたし存在自体に感謝である。正直おそらくもう一度訪れるというのは難しいだろうし(同じ費用・時間を費やせるなら別の場所へ行く)、次に会うことはない可能性のほうが高いので「またー」と挨拶できないのが辛いところ。
 
タクシーはオベリスクのある7月9日通りを通ってエセイサ国際空港へ。ラッシュアワーと重なってしまい渋滞がひどい。1時間かかって(通常なら30分程度かな)空港に到着。フライトまで3時間。チェックインしてお土産見て食事してなどしていると3時間くらいあっという間なので急いで行動する。しかしダラスへのフライトは遅れていて掲示には「Delay 0:05」の表示。元々の予定が「22:25」だったので1時間40分の遅れということになる。ダラスでのトランジットが3時間程しかないためここで遅れられるのは厳しい。
 
時間にゆとりができたのでマクドナルドで食事。それからお土産の購入。空港でのお土産の品揃えを期待していたのだが、ほとんど免税店でお土産はごくわずか。微妙なものと無難なもの(義理チョコ)を空港価格で買うという残念な結果になった。アルゼンチンペソは再びドル(または円)に両替することはできない(制限が厳しい)ため使い切る必要があるのだが、手元に残ったペソは3.75ペソ(約64円)という好成績。一部のお土産はドルで購入。遅れ予定通りに飛行機に搭乗し離陸は24時40分。あとは何時にダラスに到着するのか、1時間ちょっとで乗り換えができるのか、とても気になるがきっとなんとかなるだろう。
 

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なぜか砂漠にひかれサハラ・アタカマ・ゴビ・南極でおこなわれたレースに出場。これからも世界の絶景を見に行きたい。
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