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8時に小野さん、長谷川さんとロビーで待ち合わせして朝食。朝食後部屋で何気なく携帯電話使えたりしないかなと少しいじると地域設定ができるようになっていて海外で使うモードにしたら地域が中国に設定された。するとどうやら使えるようになったようだったのでメールでツイッターに投稿したら送信できたようだった。ただ海外のパケット定額には申し込んでいないためネットを見たり大きい写真を投稿したりするのは無理そう。
10時に再度ホテルのロビーで待ち合わせして一緒に町へ繰り出すことになった。昨日は個人で宿泊を予約して宿泊したが、今夜は大会主催者が予約して部屋を割り当てられるため一度荷物を出してチェックアウトしようとしたが、そのまま宿泊した部屋を今夜も続けて使うようになった。大会主催者の割り当てで自分と小野さんが相部屋だったため、小野さんだけチェックアウトして自分の部屋へ移動してくることになった。
10時半ごろホテルを出発し紅山公園へ向かう。ホテルの前の大通りを渡るときに地下道のようなものもあったが小野さんが「どうします?現地人と同じように(地下道を使わず)渡りますか?」と言うので「現地人と同じように」と返すと「ですよね!」と嬉しそう。車の切れ目を狙ってダッシュで渡るのは日本ではできない面白さ。エジプトに比べれば車の運転もおとなしく全然楽勝だった。
ウルムチはさすがに砂漠に囲まれているのでもわっとした暑さ。しかし緑豊かな公園があったり涼しげな印象をいくらか演出している。公園の隣にはプールもあった。紅山公園は観光場所のほとんどないウルムチの中で唯一に近いくらい観光地な場所。標高差100mほどの岩山の上からウルムチの市街地を一望することができる。ウルムチは周辺が砂漠地帯とは思えないほどの大都会。高層ビルもそびえたっている。岩山の山頂で写真撮ってしばらくのんびりする。いい景色だったので1枚くらいなら携帯で写真を送信しても大丈夫だろうと思い写真付でツイッター投稿する。
紅山公園を出るとスポーツ用品店が並ぶ通りがあった。道路を挟んだ反対側にはスタジアムがありこの辺一帯はスポーツ施設が集まっている場所のようだ。今日スタジアムでは何かコンサートがあるようでポスターが貼られテレビ局の中継車が来ていた。ランナーの大きなポスターが出ているスポーツ店の前で足を止めちょっと見ていこうということで店の中へ。中国オリジナルなものがないか期待してみたが割と普通な感じだった。中国を感じたのは卓球とバトミントンの用具が充実していたこと。あくまでもこの店の規模に対してではあるが、やっぱりこういうのは中国で人気が高いのだろう。他のお店では入口に卓球の福原愛選手の写真があったり。
これといって見て回る場所がないので繁華街のほうへ。市場とかあってお土産を見れると嬉しいなというのが狙い。しかし普通に都会で特に見るべきところもなく。お昼をまわってお腹もすいたので、見た感じ安全そうなラーメン店ぽいお店に入る。お店はほんとうにそのまま日本にあってもおかしくないくらい普通。冷やし中華のようなものを食べたが普通においしかった。
ほんとうに普通に都会なだけなので、早めにホテルに戻ることにし戻りかけたが、長谷川さんが市場とかもう少し面白いものを探したいとのこと。確かに何の収穫もないまま戻るのは残念なのでガイドブックを見てウイグル族が多く住んでいるという地区を目指して歩く。繁華街の中心部を離れるとだんだん書かれている文字が中国語からアラビア語に変わってきた。さらに進むとモスク(イスラム寺院)を発見。その周辺はエジプトに行った時に感じた雰囲気そのもの。もう中国という感じではないのだがこういうほうが面白い。小野さんと長谷川さんもテンションが上がるツボが同じらしく怪しい路地を見つけては入りこんでいく。路地に入れば入るほど中国語は消えてアラビア語に。
地区によって肉市場や布市場みたいに分かれている。長谷川さんお土産購入。言葉が通じないのだが小野さんが携帯のGoogle翻訳で素早く「負けてください」という中国語を表示してお店のおばさんに見せるとあっさり3割引くらいに。さらに「2つ買うからもう少し安くしてよ」みたいなことをしていたがそれはさすがに無理だった。ホテルに帰るためにウルムチ中心部に向かうとイスラムな雰囲気はふっと消えて中国に戻った。なんか不思議な感じだった。帰り道に通った公園では平日真昼間だというのに木陰で麻雀をしている人達がいっぱい。さすが中国だ。
少し疲労を感じつつホテルへ帰りつく。6時間近く歩きたぶん15kmくらい?レースに先立ちステージ0って感じ。気温は割と普通の暑さだったかな30℃ちょっと。東京よりは涼しかったような。ホテルのロビーで日本人に話しかけられる。ゴビ参加者の成宮さんだ。ここで初対面だったのだが「こんな人が砂漠レース出ちゃうの?」っていうくらいのんびりおっとりした女性。まだ荷物の整理に大苦戦しているとのことなので「何か解決できないことがあれば何でも相談してください」と伝える。でも砂漠レース6回目の美絵さんと相部屋なので美絵さんが到着すればアドバイスももらえるだろうし問題ないだろう。とりあえず後で夕食で合流してゆっくり話を聞くことにして別れる。
部屋で小野さんと最後のパッキング。出発前にもおこなったが装備リストと突き合わせてチェックしパッキングしていく。部屋の体重計が壊れていて重さを測れなかったのが残念。しかしそれなりに満足のいく軽さにはなったと思う。背負っても「重い!」という感じではなく「走る!」とやる気がみなぎってくる。
夕食に集合する。栗原くん、鈴木くんも到着して、あとは美絵さんだけ。北京空港の乗り換えが昨日の大雨の影響でまだ混乱しているのかもしれない。外に食べに行くほどの元気はなくホテル内のレストランで夕食にすることにした。高級そうなレストランばかりでメニューを見せてもらっても「高いなあ」という感じなのでけっきょく喫茶店に併設されたリーズナブルなレストランで食べることにした。ビュッフェで好きなものを取って食べる。朝食もここだったので同じようなものが多くしかも特においしいわけでもないという・・・まあまずくはありませんが。いつもレーシング・ザ・プラネットのレースで使うホテルは現地の高級ホテルで食事はとても美味しい印象があっただけにそれに比べるとちょっと残念な感じだった。このホテルもここでは高級ホテルだと思いますが。
成宮さんは、あまりにのんびりした人柄でとても楽しいです。「明日から何が始まるのかわかっているのか?」と思いながら話をしていましたが、そういえば成宮さんはすでにサハラマラソンを完走しているのでした。サハラでは血を吐きながらゴールを目指しなんとか完走したそうです。話す口調からは想像もつかないような強靭な精神力を持っているようです。サハラをゴールしたときには達成感も何もなかったそうでそのためもう一度リベンジ?に来たようです・・・が、すでに日本に帰りたいとかリタイアしますとか言っています。食事をしていると韓国のユーさん登場。「久しぶりー!」と握手。ユーさんとは東京での飲み会とエジプトのサハラレースで会っている。サハラレースのときはリタイア寸前に治療をしてもらったりお世話になっている。「調子はどう?」と聞かれ「いい感じ」と言うと「でも心配(笑)」と返された。今回はユーさんと再会しテントメイトでもあるので楽しくなりそうだ。
しばらくして美絵さんがホテルに到着。ウルムチ空港で日本在住の外国選手や他の選手と一緒になってタクシーで到着したとのこと。来る途中でお友達になった海外選手と一緒に夕食をしていましたが、少しだけこちらのテーブルに来てこれで日本人全員揃った。装備の話をしていると「電解質飲料かソルトタブレットのどちらかが1週間分あればよい」という話が出た。少し前までは確か「電解質飲料」でなければいけなかったので電解質の粉末や水に溶かすタブレットを用意し、それ以外に自分に合ったソルトタブレットを使っていたのだが、聞いたところによるとソルトタブレットだけでもよくなったようだ。夕食を解散した後、部屋に戻って装備のルール説明を見ると確かにソルトタブレットのみでもよいことになっていたので、たぶん使わないけどルール上持っていくことにしていたエレクトライトショッツを装備から外す。
ゆとりを持って装備の確認も終わり就寝。いよいよ明日かと気持ちも盛り上がってくる。