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アタカマ・クロッシングから3か月。忙しい日々の中でゴビ・マーチへのモチベーションはいまいち上がらず・・・というか考えている時間もなかったが、いよいよ残り1週間になった。きちんとゴビ砂漠のレースについて考えて向き合っていなかったので、今は漠然とした不安が大きい。しかし現地に入りスタートラインにつけば問題なく走れるだろうとは思う。
今回で砂漠レースは4戦目になるが、このレースが自分にもたらした変化がようやくわかってきた。普段の生活の中では、さまざまな場面で「他人と比べてどうか?」と価値観に支配されている。自分が他人と比べて劣っている部分に直面すれば落ち込み、優れている部分を見つければささやかな優越感を感じ、常に一喜一憂していると思う。しかし砂漠レースに出るようになって、そういった「他人と比べて」から少しずつ解放されているように感じる。砂漠では生きていること自体が特別なことだからかもしれない。あるいはアタカマ報告会でMayが言っていたように「砂漠では誰もが単純に1人の人間になる」からかもしれない。そういった体験を繰り返して精神的にフリーになり楽に生きられるようになったのだと思う。
さて今度のゴビ・マーチでは今まで以上に楽しみなことも出てきた。2009年のエジプトで自分がまっすぐ歩くことさえままならなくなっていたときに足を止めて治療をしてくれた韓国のユウさんがテントメイトなのだ。前回は弱っている姿を見せてしまったから今回は快走して共に楽しめたらいいなと思う。そしてもう一人やはり2009年のエジプトで心に残った選手イタリアのパオロも今回のゴビ・マーチで再会できそうだ。パオロはエジプト1日目の終盤2人で並走して一緒にコースロストした仲(笑)2日目に自分がリタイアしたときはとても残念がってくれていて、3日目以降レース中やキャンプ地で「My Friend」と声をかけてくれていた人。パオロはロングステージで大逆転して優勝した。レース後のパーティでは「See you again」と言って別れたのだが、まさか本当に再会することになるとは!残念なのはあのときのパオロとの実力差をまったく埋めれていないこと。今回も日々の序盤は並走しても後半は突き放されるんだろうなー。もっと練習しておけばよかったと思っても後悔先に立たずだ。でも今回はレース後のパーティで「今回はちゃんと完走したよ」と言いたいな。
そして今回のレースは南極ステージの出場権を得るための大事なレース。これを完走すればエントリーする権利が与えられる。自分はエジプトをリタイアしているため他の砂漠同期と比べて一歩出遅れている。ここまで共に砂漠を戦ってきたメンバーはすでに出場権を手に入れ2012年の南極ステージにエントリーする予定。自分にとってはこれが最後のチャンス。なんとしても仲間達と一緒に南極ステージに立ちたい。
いくら砂漠レースは楽しいとは言っても、間違いなく楽ではなく苦しむことになるし怖さもあるけど、ゴビ・マーチではどんな経験が得られ、どんなドラマがあるのか本当に楽しみ。エジプトの思い出のユウさんとパオロの参戦によりエジプトのリベンジという想いが強くなった。残った時間しっかり準備してベストを尽くそう。
私は5km走りきることも自信がないくらい運動不足な状態なので、1日で70km走りきる(しかも砂漠を)ということは、想像を絶します。
減量しないといけないと思い続けて10年、何も行動をおこしてきませんでしたが、番組を見て”自分をしっかり見つめなおさなければならない”と(樺澤さんがおしゃるとおり周りの人を見て安心している自分に)反省しました。
とりとめもないコメントとなりましたが、樺澤さん達の行動から心動かされたということを伝えたかっただけです。
ゴビ・マーチでの完走を祈念しております。